天正遣欧使節の番組作りのために、かなりヴァリニャーノの書いたものを勉強することになったのですが、やっぱり彼は未来から来た人、、、という感じです。日本で一応布教が「成功」したキーパーソンは何人もいる(史料にはあまり出てこない日本人修道士や同宿も)と思いますが、まぁヴァリニャーノの功績はやっぱり最大であろうかと思います。 キリスト教を弘めるための「適応主義」っていうのは、「人類みな平等」が原則の現代だと当たり前的なところがありますが、16世紀では、普通に暮らしていれば、なかなかたどり着けない発想です。 結局まだハリウッド版見ていませんが、『沈黙』の原作も、映画の方も、ヨーロッパ人宣教師が、ヨーロッパのキリスト教をそのまま植え付けようとした、という背景そのものが間違っていますので、そこはやっぱり一面的な認識だと思います。シンクレティズムになってしまったのは、受容した側だけの問題ではありませんので