「これながいきの薬ある.のむよろしい.」――この台詞を見ただけで中国人が思い浮かぶ人は多いだろう.だが現実の中国人は今こんな話し方をしない.フィクションの中で中国人を表象するこうした言葉遣いは,実在した話し方が元になっているのか.また歴史的にどのようにして中国人と結びつけられるようになったのだろうか. 序 章 〈アルヨことば〉にまつわる疑問 第一章 宮沢賢治は「支那人」を見たか 第二章 横浜ことばとその時代 第三章 〈アルヨことば〉の完成 第四章 満洲ピジンをめぐって 第五章 戦後の〈アルヨことば〉 終 章 「鬼子(グイズ)」たちのことば 金水 敏(きんすい さとし) 大阪大学大学院文学研究科教授. 1956年4月大阪生まれ.1982年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学.大阪女子大学助教授,神戸大学助教授を経て,2001年より現職.日本語文法の歴史的変化と役割語(言語のステレオタイプ
22名の執筆者が豊富な図版(約170点掲載)とともに読み解く,おっぱい=乳房の多彩な表象.日本,中国,西洋,それぞれの乳房観を概観する総論,テーマを掘り下げる各論とともに,楽しいコラム多数.歴史の中で,地域によって揺らぎ,膨らんできた乳房のイメージを,おおっぴらに,まじめに,おもしろく,問いなおす. ■日本のおっぱい、いろいろ 《総論》日本の乳房はいかに語られたか 田中貴子 《総論》日本のバスト七○年――「身だしなみ」から「自分らしさ」へ 実川元子 乳と貝――人魚の乳房をめぐる力学 向後恵里子 エロスの抑圧?――乳房の表象にみる秘宝館のパラドックス 妙木忍 男の乳首と女の乳房 木村朗子 乳房と果実のハーモニー 大城さゆり マンガと乳房――岡崎京子の描くおっぱい 竹内美帆 《世界ふれあいおっぱい歩き》蝦夷島乳神巡礼記 武田雅哉 《世界ふれあいおっぱい歩き》聖なる乳房――富士の
『図書』は大勢の知的好奇心あふれる読者に1938年の創刊以来愛読されてきた「読書家の雑誌」です。 古今東西の名著をめぐるとっておきの話やエピソード、心を打つヒューマン・ストーリー、旅のときめき体験、人生への思索などを綴る、滋味あふれるエッセイの数々。 文学・芸術・学問の面白さを語る対談・座談・インタビュー。若手からベテランまで『図書』ならではの一流の執筆陣が書き下ろす文章の力と味わいは、日常生活にピリッと刺激を与えるスパイスの働きをするはずです。 魅力的な本との出会いの場、読書の新しい愉しみ発見の場として月刊『図書』の定期購読をおすすめいたします。 巻末の新刊案内は岩波書店の出版活動の最新情報をいの一番にお届けする「読者と岩波書店を結ぶホットライン」です。 綴じ込みの〈書籍注文ハガキ〉もご利用ください。
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