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ブックマーク / macska.org (84)

  • ミーガン法のまとめ:性犯罪と再犯率

    はじめに ミーガン法の基礎知識 歴史的経緯 ミーガン法の仕組み おもな論点 ミーガン法の現在 ミーガン法の効用 ミーガン法の弊害 性犯罪と再犯率 再犯率とは何か 米国における再犯率 日における再犯率 性犯罪者更生プログラム 刑罰 カウンセリング 条件付け 化学的・外科的去勢 認知行動療法 参考文献 macska.org 関連記事 いわゆるミーガン法について ミーガン法ふたたび ミーガン法にトドメをさす ネオリベラリスティックな衝動に抗して 性犯罪者更生プログラムの是非、および小児性愛者との共生の可能性 同性間DVの取り組みから学んだ「公共的想像力」 ご意見・ご感想など ご意見・ご感想や追加の情報などは、macska@macska.org に送ってください。また、macska.org の関連記事にコメントやトラックバックをつけることもできます。 再犯率とは何か ミーガン法を導入する根拠とし

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    rna 2020/10/06
    性犯罪の再犯率についてmacskaさんのまとめ。
  • 「消極的義務」の倫理――「トロッコ問題」の哲学者フィリパ・フットとその影響 - macska dot org

    今月三日、イギリス出身の倫理哲学者フィリパ・ルース・フットが九〇歳で亡くなった。あるとき「女性の哲学者はどうして少ないのか」というシンポジウムに参加してみたら、発表者が全員男性哲学者だった、というような冗談みたいな男性優位社会でもある哲学界において、二十世紀中盤におけるアリストテレス的な徳倫理の復権に大きく貢献した哲学者の一人であり、前世紀を代表する女性哲学者の一人として記憶されることになるだろう。 しかしなんといっても彼女のもっともよく知られている功績は、いわゆる「トローリー(トロッコ)問題」という思考実験を提示したことだ。最近話題のマイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう:いまを生き延びるための哲学』を読んだり、かれの講義を収録したテレビ番組『ハーバード白熱教室』を観た人は、次のような設定に見覚えがあると思う。「トロッコ問題」には後述するように多数のバリエーションが生まれて

    「消極的義務」の倫理――「トロッコ問題」の哲学者フィリパ・フットとその影響 - macska dot org
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    rna 2019/10/03
  • メモ:『日之丸街宣女子』作者の富田安紀子氏が「日本人いじめはフィクション」と明言 - macska dot org

    数日前、ツイッターでヘイト漫画『日之丸街宣女子』の作者・富田安紀子氏と少しだけやり取りをする機会があった。その詳細は別の方によってTogetterにまとめられているが、今後のための資料としてブログにも記録を残しておく。 Togetterのまとめを見ても分かると思うが、発端は、現在サンフランシスコ市議会で提案されている「慰安婦メモリアルの設置を促す決議」に関連して、日総領事館が現地の日系人団体に圧力をかけているという話をわたしがツイッターに書いたこと。そうした圧力についてはいずれ機会があれば書こうと思っているのだが、それに対して富田氏は次のように言ってきた。 この女当にタチが悪い。 ジャーナリストでない身には確認出来ぬのを良いことに 「慰安婦像建立で苛められている日人はいない」「どころか逆手にとって日領事館が圧力をかけている」etc書きまくり。勿論ソースは提示できないとさ。 http

    メモ:『日之丸街宣女子』作者の富田安紀子氏が「日本人いじめはフィクション」と明言 - macska dot org
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    rna 2015/09/08
    バカのフリして言い逃れする富田氏… ここまであからさまでなくても現実世界でのデマを下敷きに作中のエピソード作るケースがあって、微妙にデマに信憑性与えてはいないかと色々心配。
  • フェミニズムと異性愛中心主義:上野千鶴子さんとの対話報告 - macska dot org

    Filed under feminism, queer Posted on 2006/08/31 木曜日 - 02:00:40 by admin You can leave a response, or trackback from your own site. http://macska.org/article/152/trackback/ 46 Responses - “フェミニズムと異性愛中心主義:上野千鶴子さんとの対話報告” oji Says: 2006/08/31 - 06:31:21 - 興味深いやりとりのご報告を読ませていただき、ありがとうございます。 >自分の中に潜む異性愛中心主義に正面から向き合うことにはならず 自分の「中に」であれ、他人の「中に」であれ、「潜む」なにかを問題化するのは行き過ぎではないか、と個人的には思います。外にあからさまに出ているそれこそ「言説」をその

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    rna 2014/12/15
    上野千鶴子氏とのやりとりのまとめ。後でじっくり読む。。。
  • 「グレンデール市に慰安婦像が設置されたことによって日本人の子どもがいじめられている」というデマについて - macska dot org

    Filed under postcolonial Posted on 2014/09/01 月曜日 - 21:57:15 by admin You can leave a response, or trackback from your own site. http://macska.org/article/410/trackback/ 57 Responses - “「グレンデール市に慰安婦像が設置されたことによって日人の子どもがいじめられている」というデマについて” 匿名 Says: 2014/09/02 - 13:19:54 - 言ってることはわかりますが、そもそも何故他国に韓国人(朝鮮人)がこのようなことをするのか、それが発端になってるからこそ色んなことが出てくるわけで、その辺をきちんと検証しなければならないと思います。 匿名 Says: 2014/09/02 - 15:32:4

    「グレンデール市に慰安婦像が設置されたことによって日本人の子どもがいじめられている」というデマについて - macska dot org
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    rna 2014/09/02
    密度の濃いまとめ。
  • 「人種同一性障害」とわたしの身勝手な論理 - macska dot org

    ちょっと前の話だけど、tummygirl さんが以前取り上げていた「人種的違和」というテーマについて、きちんと書いておかなくちゃいけないなと思いつつ、やっぱり面倒くさいのとわたしが達した結論があまりに身勝手なので後回しにしてきたわけだけど、あんまり後回しにし続けると永遠に書けないような気がするのでとりあえず何か書くことにする。 ここで問題となっているのは、性同一性障害だとか性自認だとかいう言葉が流通するようになって性別は超えられるようになったのに、人種同一性障害というのが認められないのは何故か、という問題。実は、わたしは普段はこの疑問は取り合わないことにしている。だって、「人種同一性障害」という概念を議論に持ち出す人たちの大半は、性別と人種の問題について考えようとしているわけじゃなくて、ただ単に「白人が自分は黒人であると言っても認められないのだから、男性が自分は女性だと言っても認める必要は

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    rna 2014/03/25
    疾患概念の話ではなく、別/人種/年齢について自己決定を認めるかどうか、というテーマについて。
  • 「性産業の需要を減らすアプローチ」に関する記事へのコメントに、いっせいお応え - macska dot org

    前エントリ「『性産業の需要を減らす』アプローチが、性労働に従事している人にとって有害でしかない理由」への反響にお応えする、恒例の「はてなブックマークコメント(やツイートやその他のコメント)にコメント」のお時間です。ちなみにこのブログは、ふだんの一日の閲覧数がだいたい100〜200程度しかないサイトなのに、この記事が発表された途端に大量のアクセスが集中し、半日のうちに1万ヒットを大きく超える反応がありました。ソーシャルメディアってこわいです、はい。 とはいえ、ツイッターやはてなブックマークで記事についての感想や意見を書いている人は、いつもとそれほど変わらない人数でしかなく、よく見たらいつもコメントをくださっている人が多かったりするので、アクセスが増えただけで、最後までちゃんと読んで、考えてくれた人は、ふだんとそれほど変わっていない気もする。でも、せっかくコメントをいただいたので、いろいろお応

    「性産業の需要を減らすアプローチ」に関する記事へのコメントに、いっせいお応え - macska dot org
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    rna 2012/08/07
    「冒険主義的な社会エンジニアリング」を避けることって大事。大勢を巻き込む話なんだから失敗した時に後戻りできる手法の組み合わせで事を進めないと。そのためには理論的な最適解を諦める勇気も必要。
  • 「性産業の需要を減らす」アプローチが、性労働に従事している人にとって有害でしかない理由 - macska dot org

    Filed under economics, sex trade Posted on 2012/08/05 日曜日 - 23:29:33 by admin You can leave a response, or trackback from your own site. http://macska.org/article/397/trackback/ 24 Responses - “「性産業の需要を減らす」アプローチが、性労働に従事している人にとって有害でしかない理由” sakaeru Says: 2012/08/06 - 04:06:19 - 「貧困で性産業に従事せざるを得ない人達の立場がある」という主張は売買春を規制されたくない者達の建前だと思っています 貧富の差があるとはいえ先進国で経済大国で福祉もある米国で体を売らないと生きていけない人などいないでしょう 私は売買春は悪だと思って

    「性産業の需要を減らす」アプローチが、性労働に従事している人にとって有害でしかない理由 - macska dot org
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    rna 2012/08/06
    需給バランスが供給過多になると流動性の低い層(=弱者)の労働条件がブラック化する、社会的制裁を気にする変態紳士が先に減って客層が悪化してよりブラック化する、救いたいはずの当事者を苦しめる結果になる、と。
  • 「当たり前のこと」が「当たり前である」ことの不当性/「性犯罪者が手を出しにくい女性になるために」的アドバイスについて - macska dot org

    以前、『バックラッシュ!なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』でお世話になった双風舎社長の谷川茂さん(これまで親しみをこめて同書執筆陣の一部で勝手につけたニックネームで呼んでいたが、ちょっとそういう気分ではなくなったので今後改める)が「夕刊ガジェット通信」で週三回掲載している連載において、「性感染症『天国』の実態」という記事を公開したが、その内容が世の中に溢れているような同性愛者や両性愛者に対する偏見に無批判に加担するだけのものだと感じたので、批判する文を書いた。 その後も谷川さんの記事を読んでいていろいろ疑問を感じるところもあったのだけれど、今週掲載された「性犯罪者が手を出しにくい女性になるために」という記事は、度を越してひどいというか、前に性感染症の話題に関連して同性愛者・両性愛者への偏見に加担したのとまったく同じかたちで、女性差別や性犯罪の被害者非難(暴力などの被害を受けた人に、その

    「当たり前のこと」が「当たり前である」ことの不当性/「性犯罪者が手を出しにくい女性になるために」的アドバイスについて - macska dot org
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    rna 2011/09/27
    文脈から言って「失笑してしまった」の後には行政や警察の怠惰を責めるべきところだよね… 誰かへの個人的なアドバイスならともかく、社会に呼びかける内容としては自衛術はあくまで次善の策として提示されるべき。
  • 弱者へのレトリカルな搾取的便乗と、「◯◯ガー」という揶揄表現の妥当性 - macska dot org

    前エントリ「反ポルノ・売買春団体『エスケープ』十年前の方向転換と、暴力をふるう『反暴力』活動家たち」への反応のなかで、ほとんど唯一(ほかにいるかもしれないけど、見ていない)記事に批判的なことをツイッターで書いてくれたのは、@g_kinokoさんという人だった。マッキノンの反ポルノ論に好意的な人はたいていわたしの話を聞いてくれないし、まともに反応してくれないので、批判を書いたうえで、それへの反論にも応対してくれたのは嬉しかった。そうした直接の応答はツイッター上で書いているのだけれど、ちょっと気になった表現があったので、ここでもとりあげてみる。それは、@g_kinokoさんの次のようなコメントだ。 http://t.co/D9lmfrY >「売買春をただ取り締まるだけ、ただ売買春を減らすだけでは、貧困やその他の理由で売春に従事せざるをえない女性たちはまったく救われない。収入源を失い、より困るだ

    弱者へのレトリカルな搾取的便乗と、「◯◯ガー」という揶揄表現の妥当性 - macska dot org
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    rna 2011/07/13
    「善意に基づく政策にも「意図せざる効果」というのはつきものだから」だから最大の効果が期待できる政策よりも、効果は少なくてもいざという時途中でやめられる、後戻りできる政策を選ぶ方がいいことがあるよね。
  • 反ポルノ・売買春団体「エスケープ」十年前の方向転換と、暴力をふるう「反暴力」活動家たち - macska dot org

    最近、ツイッターで反ポルノ・売買春運動をしている人や、そういった人たちが進める「児童ポルノ単純所持規制」「ロリコン表現・メディア規制」に反発している人たちの発言がよく目に入ってくる。ちなみに今週メールマガジン「αシノドス」に掲載予定(だと思う、まだ確認取れてないけど、数日前に入稿しているし、ボツだとは言われていない)でも、その児童ポルノ規制に関連して「子どもの人身売買反対運動」について書いたのだけれど、そのこともあり反ポルノ・売買春系のサイトもいろいろ読みあさった。そのなかでもやっぱり一番充実しているのは、老舗の反ポルノ・反売買春団体「反ポルノ・買春問題研究会」のサイト。わたしはもちろんかれらの主張には反対の部分が大きいのだけれど、いっぽう「規制反対派」や「セックスワーク擁護派」には「反ポルノ・売買春派」の言い分をよく理解せずに、あるいは理解しようともせずに相手をバッシングするようなことも

    反ポルノ・売買春団体「エスケープ」十年前の方向転換と、暴力をふるう「反暴力」活動家たち - macska dot org
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    rna 2011/07/12
    救いたいはずの当事者が異論を唱え自ら立ち上がると後ろから撃つ(´・ω・`)裏切り者は別腹理論?(´・ω・`)私がピリオドを使わないで(´・ω・`)を使っていることに気付いたでしょう(´・ω・`)なぜだかわかりますね(´・ω・`)
  • 橋本努氏の「売春業のライセンス化」論は、承認も社会的包摂ももたらさない - macska dot org

    ここのところ記事を書かせてもらっている「シノドスジャーナル」の執筆者の一人でもあり、わたしと守備範囲がかなりかぶっている(経済学よりの社会思想)橋努さん(北海道大学大学院経済学研究科准教授)が、新著『自由の社会学』に関連して、「気鋭の社会学者が提案する『売春業のライセンス化』と『自由な社会』とは?」と題するインタビューを受けている。『自由の社会学』そのものは読んでいないのだけれど(紀伊國屋書店ビーバートン店でみかけたら買おうと思っている)、このインタビュー記事を読んで気になった点をいくつか。 タイトルにもあるように、このインタビューが取り上げているのは、『自由の社会学』の多岐にわたる(らしい)トピックのうち、「売春業のライセンス化」について。橋さんは、次のように説明する。 しかし現実には、オーストラリアやニュージーランドで、売春業の経営者にライセンスを与える形で、売春の合法化が行われて

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    rna 2011/02/24
    こっちの方が納得できる。/ていうか労働者と消費者の安全が確保できるなら「主婦や女子高生がお小遣い稼ぎにやる」売春の何が悪いのかわからんのだけどなー。女子高生は年齢の問題はあるけど。
  • 「トロッコ問題」という不完全な思考実験、そして宮台真司さんの勘違いとマーク・ハウザーの不正行為 - macska dot org

    史上空前のトロッコ問題ブーム(当社比)に便乗しての第三弾いきます。というのはもちろん冗談だけれど、「『消極的義務』の倫理――『トロッコ問題』の哲学者フィリパ・フットとその影響」およびその続編「『トロッコ問題』記事への追記――思考実験の功罪、ダブルエフェクト原理、フィリパ・フットの真意」はシノドスのメルマガおよびブログ(シノドスジャーナル)用の原稿として書いていたので、シノドスの記事でとりあげるまでもないネタというか、筋からあまりに外れてしまう話は書かないでいたので、それを自分のブログだけで書いてしまおうという話。てか、ほんとに内容は大したことないけど。 今回とりあげるのは、ちょうどシノドスメルマガにわたしの最初の記事が掲載されたのとほぼ同時に、社会学者の宮台真司さんが自身のブログに掲載したエントリ二つにおいて「トロッコ問題」に言及していた件。宮台さんは出版前の原稿や対談の自分の発言部分を

    「トロッコ問題」という不完全な思考実験、そして宮台真司さんの勘違いとマーク・ハウザーの不正行為 - macska dot org
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    rna 2010/11/14
    「ここ数カ月のあいだにこのハウザーという学者は、所属するハーヴァード大学の調査に対して研究における不正を認めて謹慎処分を受けたばかり」「道徳研究のエキスパートが不正を指摘されるのもかなり恥ずかしい」
  • macska dot org, 性的指向というレトリックと「性の序列化」

    前回 tummygirl さんのちょっと古いエントリーにコメントさせてもらったけれど(その際は、文意を少し読み違えた部分があったようでごめんなさい)、そうしているうちに tummygirl さんと HODGE さんとのあいだでちょっと面白い議論が起きているのでよその議論にちょっとだけ割り行ってみます。議論の流れは、ここからはじまって、それへの反論、そして再反論その1・その2、再々反論、再々々反論といったところ。 さて、割って入ると言ってみたけれど、だいたいわたしは tummygirl さんと同じ立場なので、実は議論の筋に付け加えることは特になかったりする。時と場合と相手によっては「同性愛/異性愛/両性愛」といった「性的指向」を「SM」その他の「性的嗜好」と区別することが有効な戦略で有り得ることは確かだけれど、それは同時に「性的嗜好」による差別や性の序列化を正当化する論理になりかねない(と

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  • 性労働者支援ネットワークにおける、ソーシャルワーカーと性労働者たちのSNS利用状況格差 - macska dot org

    前エントリ「Facebookの普及に見る米国の社会階層性と、『米国=実名文化論』の間違い」は今月1日発行のメールマガジンα-Synodos6月1日号に寄稿した文章だったけれども、その後わたしが出席したあるミーティングでたまたま関連した話になったので、前エントリへの追記としてその報告をしておきたい。 わたしが出席したミーティングとは、わたしの住むオレゴン州ポートランド地域でホームレス支援や低所得層向けの医療提供、感染症予防や性暴力やドメスティックバイオレンス(DV)対策など、さまざまな社会支援活動に関わっている人たちが、性産業で働いている人たちに対するサービスやアウトリーチについて話しあうためのもの。これらの団体はそれぞれ別個に活動しているけれども、月に一度集まって情報交換したり共同でワークショップやイベントを開いたりするためのネットワークを作っている。 さて、何年も前にボランティアによって

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  • Facebookの普及に見る米国の社会階層性と、『米国=実名文化論』の間違い - macska dot org

    世界最大のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、Facebookが日(語圏)に進出してから二年がたった。よく知られているように、Facebookは実名での登録を前提としていることが特徴であり、「米国で人気の実名SNSが日社会において受け入れられるか」と話題になった。日で最も利用されているSNS・ミクシィも、かつては実名での登録を推奨していたが、個人情報や個人的な写真が流出するという騒ぎを経て、実名で利用されることはあまりない。日語版開始から二年たったいま、日在住のFacebookユーザ数も二〇〇九年だけで約三倍に増えたものの、国別ランキングでは上位三十位にすら遠く及ばず、米国の1%前後に留まっている。 Facebookが日で広まらないのは、当初から言われていたように、実名登録制が日のネット文化に合わないからである、という説明がよく聞かれる。なるほど、匿名を前提とする2

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    rna 2010/06/09
  • DV研究×行動経済学−−ドメスティック・バイオレンス被害者が加害者の元に戻る理由 - macska dot org

    リチャード・セイラーとキャス・サンスティーンによる『Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness』の関連ブログ経由で、ブラウン大学経済学部の Anna Aizer と Pedro Dal Bó による「Love, Hate and Murder: Commitment Devices in Violent Relationships」という論文を知る。行動経済学とドメスティックバイオレンス(DV)を結びつけて論じる内容となれば、わたしが紹介しなくて誰がする(いやしない、反語)、ということで、ここに紹介してみる。結論に必ずしも納得しているわけではないけど、興味深いしDV研究で取り上げる価値は十分にあると思う。 この論文が取り上げるのは、「一度暴力的なパートナーと別れることを決意したはずの被害者が、どうしてまた元の

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    rna 2010/05/07
    「「意図と結果のズレ」を明らかにしてくれることが、わたしが社会政策の側面から経済学に注目する理由の一つ」
  • 労働争議でグダグダになってるWANを再生させる5つのアイディア - macska dot org

    NPO法人WAN(ウィメンズ・アクション・ネットワーク)における労働争議(労働者に対する労働条件の不利益変更の一方的通告からはじまり、それに労働者が組合を作って抵抗したところ、組合員二名に解雇勧奨通知)に関連して、普段あんまり署名活動とか参加しないわたしも労働争議を支援する署名の呼びかけ人にまでなってしまっているのはご存知の方も多いと思う。てか呼びかけ人なのにこれまで全然自分のブログで呼びかけてなかった、ごめんなさい。 ちなみに、普段わたしが署名活動にあんまり参加しないのは、署名を集めることが自己目的化してしまって、何の効果もないのにたくさん署名を集めただけで満足してしまっている例や、できるだけ多くの人の支持を集めようと、物事をあまりに単純化してしまったり、当たり障りのないことしか言えなくなってしまっている例が多いと思うから。それは別にしても、わたしの運動のスタイルとして、大勢の人に賛同し

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    rna 2010/03/07
    ジョジョ企画に反応。「女性に役立つさまざまな情報を大量に掲載した「女たちの便利帳」という書籍は、ジョジョ企画という団体が20年前から発行してきたものだけれど、昨年発売された第6版をもって終刊となった」
  • 発達障害のあるアーティストによるドラァグショー報告/社会参加支援の一つの試みとして - macska dot org

    前エントリに続き、最近のシゴト報告。こんどは、今月11日に行われた発達障害者とその他のゲストによるドラァグショーについて。わたしの最近のさまざまな活動をガチ報告するという趣旨のこの「わたしの最近のシゴト」シリーズだけれど、当に「お仕事」として給料を受け取っているのはこの件だけだったりする。てゆーかわたしのブログの読者でもわたしがいまどういう仕事をしているのか知らない人が多いと思うので(よく大学の教員だと思われるけど、そのキャリアコースからはとっくに脱落しました…と打ち明けたら小谷野敦さんがなんだか珍しく優しかったなw)説明すると、発達障害のある人たちを支援する非営利団体でごちゃごちゃ雑務をやってます。というのも2008年の終わり頃にわたしの友人というかハウスメイトがその団体の代表に就任したのだけれど、前の代表がダメな人で、銀行口座の残額ほとんどゼロで借金100万円近くみたいな状態で引き継

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  • 「チャレンジド」ケネディ由来説は間違い、米国的宗教観からの解釈もハズレ - macska dot org

    以前のエントリ「20年遅れで輸入された『チャレンジド』の問題——あるいは『ジェンダーフリー』の再来」の続き。というか追加情報の整理。かのエントリを書いたあと、何人かの人に(たとえばブックマークで)教えてもらったのだけれど、どうやら「チャレンジド」という言葉を日で広めたのは、社会福祉法人プロップ・ステーションの竹中ナミさんらしいということ。プロップ・ステーションは1991年創設だし、95年からはチャレンジド・ジャパン・フォーラムという国際会議を開いているらしいので、どうも最近になって突然「チャレンジド」という言葉が広まったというわけではないらしい。というより、竹中さんが20年近く前から地道に取り組んでいたのが、ようやく首相レベルにも伝わったということか。 それは良いとして、ふたたびこの言葉が気になったのは、雑誌『サイゾー』最新号の記事紹介で、次のような導入部を見かけたから。 「チャレンジド

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    rna 2010/01/20
    言葉にありがたみを与えるための神話の発生について。