滋賀大教育学部の宮田仁教授(53)(教育工学)が理科教育に関する論文を盗用するなどしていた問題で、同大学は21日、宮田教授を20日付で諭旨解雇した、と発表した。 滋賀大によると、宮田教授は1996~2011年に発表した20の論文で、データ改ざんや、別の研究者の論文を盗用した。宮田教授は「締め切りが迫ったり、結論にふさわしいデータが得られなかったりしたため、不正をしてしまった」と釈明しているという。 同大学は「事実を認め、他の論文に引用されていない」として懲戒解雇を見送った。佐和隆光学長は「研究者倫理の欠如で許し難い」との談話を出した。