雨が降ると家にまっすぐ帰りたくなる。 でも本屋には毎日寄りたい。ただ雨の日に本を買うという発想にはならない。紙の本は水が天敵であり、濡れた瞬間もう元には戻らない。 本にカバーをしてもらって、且つ袋に入れてもらえば、小さい折り畳み傘であってもなんとか耐えられるかもしれない。ただ「カバーはお付けしますか?」「袋にお入れしますか?」というあの激しいプレッシャー攻撃が、少なからず僕のメンタルを刺激する。 でもこの日は文藝春秋社の「文學界」という文芸雑誌を買おうと思い、1冊レジまで持っていき、「カバーと、あと袋もお願いします」とこちらから先制して伝えた。 そしてこの書店はクレジットカードで支払うとポイントがかなり付与されるので、クレジットカードを出しながら「ポイントは貯めてもらって、クレジットで」「1回払いでよろしいですか」「はい」という感じに、まぁ月刊誌1冊買うにも話すことが多い。 サンドイッチの