【書名】雑誌と読者の近代 【著者】永嶺重敏 【刊行】1997年7月16日刊行|2004年2月10日オンデマンド版復刻 【出版】日本エディタースクール出版部 【頁数】x+281 pp. 【定価】3,200円(本体価格) 【ISBN】4-88888-803-5 【書評】※Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 読者側からみた「読む文化」の変遷をたどる 明治時代はじめの日本における「読者公衆の形成」と「読書空間の成立」について,主として雑誌の読者調査結果の資料を通じて分析した本.すでに読んだ最新刊・永嶺重敏『〈読書国民〉の誕生:明治30年代の活字メディアと読書文化』の先駆にあたる著作.古資料の丹念な読み解きから,すでに失われた「読書習慣」と「読者文化」の復元を試みる.書物とその内容そのものではなく,それを読む読者の側に視点を当