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ブックマーク / satoshi.blogs.com (5)

  • Life is beautiful: あるはずのない「カジノでの必勝法」が実はあったという話

    ずいぶん前に「ギャンブルの心理学:攻略法と必勝法」というエントリーで、どうして「パチンコや競馬には必勝法がある」と思い込まされている人たちがなぜこれほどたくさんいるのかについての考察を書いたが、今回は当の必勝法の話。それも実際にそれをビジネスにしている会社でしばらく働いていたMBAのクラスメートから聞いた話なので、かなり信頼できる。 ビジネスモデルは至ってシンプル。「カジノが提供するJackpot付きのスロットマシンでの$1の投資に対する期待値が$1以上になったところで人を送り込んでマシンを占領し、Jackpotが出るまでスロットマシンをまわし続けること」である。 「Jackpot付きのスロットマシン」とは、数台〜十数台のスロットマシンをつなぎ、それぞれのマシンからの売り上げの3〜5%をJackpotに貯めておき、最初にJackpot(特定の数字の組み合わせ)を出したスロットマシンにその

  • Life is beautiful: 優秀なナースがいるとシステムがなかなか改善されないという話

    「Why hospitals don't learn from failures(なぜ病院は失敗から学ばないのか)」という論文を読んでなるほどと思う部分があったので、ここにメモ代わりに書いておく。 この論文の筆者(TuckerとEdmondson)は、医療ミスがなかなか減らない原因を探るために、全米の10の病院を長期間に渡って調査・研究したのだが、その結果判明したのは、「システムの改善」という観点からは、ナースの優秀さと勤勉さが逆効果になっているという皮肉な話。 「優秀なナース」の定義はどこでも同じで、「目の前の患者が必要としているものを、あらゆる障害を乗り越えていち早く提供する」こと。取り替えるべきシーツが不足していれば別の階に走って行って調達してくるし、新米のナースのミスにはいちいち噛み付くこともなくそのミスを取り繕う。そんなナースたちにとっては、その手の「不具合」や「障害」は避けられ

  • Life is beautiful: 私のとっておきのプログラミングスタイル

    404 Blog Not Found の「LiveCoding に学ぶプログラミングの三原則」を読んでいたらどうしても書きたくなったので。あくまで私のスタイルなので、参考にするもしないもご自由に。 1. スタードダッシュでできるだけはやくめどをつける 学生時代から夏休みの宿題は7月中に終わらせていた私とすれば、ラストスパートよりはスタートダッシュで勝負する。どのみち、どこかで思いっきり頑張らなければならないのであれば、締め切り間際ではなく、スタート間際に頑張るべきというのが私のポリシー。十週間のプロジェクトであれば、最初の二週間が勝負。そこで八割がたのめどをつけておき、後は流す。最初の二週間がめどが立てられなければ、十週間で完成できる可能性は低いと考える。常にそういう姿勢でいれば、締め切りぎりぎりになって致命的な欠陥が見つかって痛いめにあったり、当は大幅な設計変更をすべきなのに応急処置で

  • 「なぜダムを建設する必要があるのか」に関しての共通の理解を持たずに「ダムを川のどこに建設すべきか」を議論していないか

    先日のエントリー「素直な疑問:数字には四桁ごとにテンを打った方が日人には読みやすくないか?」に関しては、四桁法での数字に関しての妙な盛り上がりをしてしまったが、当に言いたかったことは、「素直な疑問」の大切さである。 どの会社でもあることだと思うが、会議の議題を活発に話し合っているにも関わらず、実はその議題の前提になることを皆がちゃんと理解していなかったり、ということが良くある。 たとえば「なぜダムを建設する必要があるのか」に関しての共通の理解を持たずに「ダムを川のどこに建設すべきか」を議論するし始めると、 「この場所に作った方が貯水量が多い」 「いや、こっちに作った方が落差が取れる分、総発電量はかせげる」 「でも、そこに作るとかなりの数の畑が水没してしまう」 「そうだ、その人たちの移転コストはどこが負担するんだ?」 「そもそも、ダムなんてこの村には必要ないんじゃねえか」 「そうは言って

  • 「あなたもレールから外れてみませんか」と言うつもりもないが…

    去年の末にキャリアデザインセンターというところから受けたインタビュー記事が、「エンジニアtype」という転職情報誌に出た。例によって調子に乗って好き勝手なことをしゃべってしまったので、自分で読み返しても少し後悔する部分もあるが、就職や転職を考えている人のために一つだけハイライトしておきたい部分がある。 大学卒業時に、バイト先のアスキーではなくNTTを就職先として選んだ点について質問されたときの、「せっかく持っているカードを使わないのはもったいない、という感じかな。浅ましい発想ですよね」という私の発言がそれである。つまり、「せっかくNTTの研究所に入れる学歴と成績を持っているのに行かないのはもったいない」というしたたかな計算の結果のNTTへの就職だったのである。 今になって考えてみると、「天職」とも呼べるほど大好きなこと(パソコン上でプログラムを書くこと)を既に見つけておきながらその道を選ば

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