books.rakuten.co.jp 旅の意味なんてよくわかってなかった頃に読んで、ある意味衝撃を受けた作品。 主人公は、夜間に漁船から落ちてしまい、漂流します。 漂流のシーンはリアルです。 この世には、こうしてそのまま漂って朽ちていった命もあるかもしれない。 大海原に一人漂う壮絶な孤独と恐怖・・・ を、想像するけど、この本はそういう恐怖物語ではありません。 とはいえ、漂流に焦点をあててみると、もし、自分だったら恐怖で発狂死するかも。 と想像し、いっそのこと、さっさと死ねたら楽だよなとも思うわけです。 人は意外にしぶとく生きるから、完全に戦いだよな。自分の心と。 でも、この主人公はなんとなく生きる望みを捨てていないんだよね。 同じ状況に陥ったら、誰もがそうなのかもしれないけど。 そして、ほんとに奇跡的に、小さな島にたどり着くんだけど、そこからの「生きるために生きる日々」が淡々と、でもとて