内閣府によると、総人口における後期高齢者の割合は現在14.9%(1,867万人)で、その割合は年々増加し2065年に25.5%に達するという。その増加に応じて、厚労省が75歳以上の医療保険を引き上げることを検討していることが、最近報じられたばかりだ。音楽家の宇崎竜童さんも今年76歳になる後期高齢者の一人。同世代のミュージシャンが次々と引退している中、宇崎竜童さんは老いること、そして“残りの人生”にどう向き合っているのか聞いた。(ジャーナリスト・中村竜太郎/Yahoo!ニュース Voice) ――宇崎さんはいまも精力的にステージ活動をされていて、年齢を感じさせません。しかし誰もが老いを迎えます。それをどう捉えていますか。 宇崎竜童: この間、「俺、76歳なんだ」って初めて意識したのが後期高齢者向けの免許更新・認知機能検査を受けたこと。まわりは当然、みんなシニア。つい忘れがちですけど、改めて自