高級ボールペンというジャンルは、日本では今一つ、その存在意義が分かりにくい。それは、500円以下でとても書きやすいボールペンが入手できるということもあるし、きちんとしたいときの筆記具なら万年筆で、というイメージが強いこともある。ところが海外では、高級ボールペンは“機能的な高級万年筆”といった位置付けで、万年筆が現役の筆記具として生きているからこその存在だったりもする。 ただし、このところ“人前で使う筆記具”を意識するビジネスパーソンが増えていること、自分が使う筆記具を自分で選びたいという欲求が高まっていること、筆記具を持つ楽しさが広まってきたことに加え、万年筆ブームが持続しているために、高級ボールペンに興味を持つ人も増えているように思う。そこで、雑誌でも取り上げられる機会が少ない高級ボールペンの世界の一端を紹介する。今回は、日本のメーカーのものを取り上げよう。 握り心地◎ 実用性抜群! 「