ついに米大統領選である11月3日が過ぎた。今回の大統領選は、新型コロナウイルスの蔓延によって、郵便投票が全投票の7割にも達し、前代未聞の選挙となった。 トランプ大統領は執拗に、郵便選挙は不正選挙の温床であると主張してきた。「私が負けるときは選挙に不正があったときだけだ」とも語り、郵便選挙のみならず、選挙においてひとつでも投票などに絡む「異変」があれば大騒ぎしただろう。 今回、選挙を実施するすべての州で、選挙管理当局はそんな「異変」を出すまいと必死だった。今回筆者はアメリカでカリフォルニア州やワシントンDCとその周辺州(バージニア州とメリーランド州)で選挙関係者にも取材を行なったが、ロサンゼルスの郵便関係者は、「毎年、クリスマスカードなどを大量に扱っていて郵便局もきちんと選挙に対応できるとみているが、さすがにプレッシャーは感じている」と語っていた。 そんな米大統領選だが、もう一つ選挙前から「