昼時を過ぎた都内のターミナル駅前。周辺の飲食店は新型コロナウイルスの影響で閑散とする中、回転寿司チェーン最大手「スシロー」の店内には客があふれていた。席があくのを待つ待合ソファーには、数人の男女が。中には日本で寿司を食べるのを楽しみにしていたのか、ガイドブックを見ながら談笑する外国人観光客の姿も見える――。 【画像】ヤマダ電機の傘下に入った大塚家具 美人社長・久美子氏みずから店頭営業&通勤写真 回転寿司業界で熾烈な争いが繰り広げられている。’79年に創業した老舗「かっぱ寿司」の首位独走状態が、一変したのは’10年代に入ってから。「スシロー」や「くら寿司」などの新興企業が、激しく追い上げ始めたのだ。回転寿司“三国時代”とも言える現状を、経済ジャーナリストの松崎隆司が解説する。 「『かっぱ寿司』はコンベアで回転しては味気ないと、創業当初は水路に水を流し、寿司を載せた皿を浮かせていました。その様