6月27日に掲載された「国分太一くん、箸は右手で持とうよ」という一文に、読者のみなさんから多くのコメントが寄せられた。その中身は「左利きへの差別だ」という批判が多かった。でも、実はオレ自身も、太一君と同じ左利きなんだ。 小さいころ左手の箸について厳しく注意され、直すのにものすごく苦労した。娘も同類だったので、特殊なスプーンを買ってきて右手で箸が持てるようにした。だから、左利きの人を非難したり、軽蔑したりするつもりはない。 右手で箸を使ったほうがいいと思うのは、それが食事のマナー、作法だと考えるからだ。日本の文化では右手で箸を持つのが食事の作法とされてきたし、箸の置き方や料理の配膳の仕方は、右手で箸を持つことを前提にしている。 そして国分太一君に「箸は右手で持とう」とあえて注文をつけたのは、彼が「芸事」にたずさわるタレントだからだ。たとえバラエティであっても、テレビ番組で食事をするのはプライ