Annual Report No. 20, June 2009, NTT Facilities Research Institute 1 1.はじめに 情報通信サービスは現在の社会生活になくてはならな いものとなっており,そのサービスを提供するための情 報通信装置・システムの安定かつ安全な運用がますます 重要になっていると言える。そのため情報通信装置 ・ シ ステムが設置される情報通信ビルでは,情報通信装置・ システムへの電力供給の高信頼化などとともに,適切な 接地システムの構築が極めて重要になっている。 情報通信ビルには電力装置における感電防止等のため の保安用接地,情報通信装置・システムの安定した動作等 を確保するための機能用接地,建築物のための雷保護用接 地がある。従来これらの接地は,その目的や接続される装 置・システムに応じて個別に設けられていた。しかし,接 地が個別に設けら