数年前にTechCrunchへ寄稿した記事で、日本とアメリカにおけるVCの決定的な違いについて論じました。要点としては、アメリカのスタートアップに投資される資金が主に機関投資家からのものである一方、日本のスタートアップへ投資される資金の多くが事業会社から調達されている、ということです。私たちのような独立系VCも、事業会社から多くの資金を調達しています。そして、これらの企業は経済的というより戦略的な理由から投資しているのです。 日本はこの数年で多少ですが変わりました。以前は日本のVCを投資可能なアセットクラスと認識していなかった機関投資家の中でも、今では日本のVCを対象とした具体的な計画を立てている投資家もいます。その正確な数字はわかりませんが、「業界の内部者」である私が持つ情報からすれば、さらに多くの機関投資家が参入しつつあるということは明らかに思われます。私たちの直近のファンドの大部分も