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ブックマーク / blog.tinect.jp (13)

  • 無能にペナルティを課しても、無能は組織からなくならない。では、どうするか。

    いろいろな会社で仕事をしていると、「ケアレスミスをする人」「同じミスを繰り返す人」に結構な割合で遭遇する。 やれるのにやらない、わかっていてもできない、大事なことを忘れる、そのような行動を繰り返す彼らに付けられる名前は無慈悲そのものだ。 すなわち、「無能」である。 そして、世間は無能には極めて厳しい。 ハーバード大学公衆衛生学のアトゥール・ガワンデ氏は次のように表現する。 私たちは、そのような「無能」の失敗に対しては感情的になってしまいがちだ。 「無知」による失敗は許せる。何がベストなのかわかっていない場合は、懸命に頑張ってくれれば私たちは満足できる。 しかし、知識があるにもかかわらず、それが正しく活用されてないと聞くと、私たちは憤慨せずにはいられない。 氏の述べる通り、「知っているのにやらない」時や、「わかっていてミスをした」時には、組織はミスをした人物に非常に冷酷な仕打ちをする。 叱責

    無能にペナルティを課しても、無能は組織からなくならない。では、どうするか。
    ryusaito
    ryusaito 2017/09/06
  • アフリカの村で70万円盗まれたら、いつの間にかあたり一帯がバブルにわいていた。

    こんにちは。日植物燃料株式会社、代表の合田です。 アフリカの呪術師との戦いには辛くも勝利したものの、もちろんアフリカは日の常識が通用するところではありません。 当たり前ではありますが、「郷に入っては郷に従え」という格言通り、私たちは「現地の常識」に従う必要がありました。 今回はそんな話です。 ————– すこし前、東大の研究員の方とモザンビークで共同研究をやっていた時の話です。 ある時、私は急遽日に戻らないといけなくなり、現地で同居していた東大の研究員Tくんに100万円ほどを預けて帰ることになりました。 まとまったお金が必要な時は、現金を手元に置くしかないのです。ちなみに、日円での100万円は現地のお金で4〜5千万円分に相当するほどの大金です。 (モザンビークの集合住宅) 普段はお金を金庫に入れていますが、翌日すぐに使う予定だった100万円だけは、金庫から出してTくんに預けました。

    アフリカの村で70万円盗まれたら、いつの間にかあたり一帯がバブルにわいていた。
  • タスクをどんどん遅延させてしまう人に、何故遅延させてしまうのかヒアリングした時の話

    何度か書いていますが、しんざきはシステム関係の仕事をしており、今はそんな大きくないチームの責任者です。自分でも色々作業しますが、一応マネジメントもする立場です。 今とはまた違うチームにいた頃、チームの統合・再編成が行われたことが何回かありました。 チームメンバーは増えたり減ったりしますが、大体毎度、新しいメンバーを何人かは見ることになります。 当たり前のことですが、知らないメンバーと一緒にやっていく際には、まずその人にどんなタスクを振るか、どうタスクを振るかを考えないといけません。 何か新しい技術に触れていくならどのようにスキルのキャッチアップをしてもらうか考えないといけませんし、引き継ぎがあるなら引き継ぎの計画を立てなくてはいけません。 だからチームの再編成の時には、格的に仕事を始める前に、それぞれのメンバー、及びそれぞれのメンバーの以前の上司に必ず面談とヒアリングをします。いや、別に

    タスクをどんどん遅延させてしまう人に、何故遅延させてしまうのかヒアリングした時の話
  • トップ5%の人材が「やりたい」と思う仕事とは。

    あるコンサルティング会社がある。 勢いがよく、たった数年で既に数十人の規模に成長したとのこと。一人あたりの年間売上は大手コンサルティング会社を凌ぎ、クライアントの信頼も厚い。 テクノロジー分野に特化したコンサルティング会社なので、時流に乗って成長中で、コンサルタントたちの意欲も非常に高く、情報系の博士号保持者や、巨大ECサイトをチューニングしていた元エンジニアなどが集結している。 人材の獲得競争も激しいと思うが、経営者は 「採用は順調」と、余裕である。 どうやら知り合いの紹介会社を通じて採用を行っているらしいのだが、かなりの応募がきているとのこと。 このくらいの人材だと、他社からのオファーも少なくないはずだ。 「どうやって質の高いコンサルタントを揃えているのですか」と経営者に聴くと、次の答えが返ってきた。 「そうですね、まずは給料を他社よりかなり高めに設定することですね。」 「お金が重要な

    トップ5%の人材が「やりたい」と思う仕事とは。
  • 「アフリカの呪術師」と全面対決するため、電子マネーを導入した話。

    こんにちは。日植物燃料株式会社、代表の合田です。 今回は、前回に引き続き、モザンビークで「バイオディーゼル事業」に着手したところからの話です。 バイオディーゼル燃料事業を成立させるためには「生産」と「販売」の2つが課題です。 ですから何よりもまず、私たちは「バイオディーゼル燃料」を安定して生産できなければなりませんでした。 そこで、前回も少し触れましたが、ヤトロファの種を現地の人に提供しました。 今利用している農地にヤトロファを植えてもらうことはできませんが、今ある畑の脇に「柵」としてヤトロファを植えてもらい、収穫したヤトロファは私たちが買い取り、加工して燃料とします。 「組合」と言う形態をとりながら、1万人の農民たちに協力してもらい、なんとか私たちはモザンビークでバイオディーゼル燃料の原料となるヤトロファを栽培し、燃料を作り出すことはできるようになりました。 ですが、もちろんそれだけで

    「アフリカの呪術師」と全面対決するため、電子マネーを導入した話。
  • 「会社に来なくても良く、仕事はどこでやっても良い」と、成功する人と落ちぶれる人がはっきり別れる。

    カルビーが、事実上「会社に来なくてもいい」という働き方に舵を切った。 在宅勤務、毎日でもOK カルビーが4月以降に新制度 カルビーは4月以降に、自宅など社外で勤務する「テレワーク」の上限日数(週2日)を撤廃する。制度上は毎日テレワークが可能になる。多様な働き方を認めることで、優秀な人材を確保するねらいだ。(朝日新聞) 一見すると、自由に働け、通勤ラッシュに巻き込まれることもなく、理想の働き方ができるように見える。 実際に肯定的意見も多いが、もちろんこれの裏は 「仕事の評価は、成果でのみ行いますよ」ということに他ならない。 上の記事中にもこうある。 対象はパートや工場勤務の人を除き、契約社員を含めた入社3年目以上の社員になる見通し。会社側が勤務時間をどう把握するかなど制度の詳細や実施時期は今後詰める。同社首脳は「会社が求めるのは成果。働き方改革をしないと会社はよくならない」と話す。 これによ

    「会社に来なくても良く、仕事はどこでやっても良い」と、成功する人と落ちぶれる人がはっきり別れる。
    ryusaito
    ryusaito 2017/02/06
  • 人口が増え続け、世界が新しい市場と注目する「アフリカ」で、起業するとは、どういうことか。

    はじめまして、日植物燃料株式会社、代表の合田と申します。 私は現在、アフリカの「モザンビーク」という国で会社をやっています。「モザンビーク」という国を、ご存じの方はいるでしょうか。 アフリカ大陸の南部、国民の70%が貧困ラインよりも下に位置する、世界で最も貧しい国の1つです。 「商売には向いていない地域なのでは?」 「社名の「植物燃料」って、何をやっているの?」 「そもそもなんでアフリカのモザンビーク?」 と思う方がほとんどでしょう。それはもっともな疑問だと思います。 実は、そもそも私自身もアフリカで働くなんてこと、思ってもみませんでした。ではなぜ、アフリカで事業を起こすに至ったのか。 話は少年時代に遡ります。 私は長崎の生まれです。 長崎はご存知の通り、原爆が投下された8月9日が毎年登校日となっており、学校で戦争について深く学びます。子供心ながらに、「戦争とは悲惨なものだ」という意識が

    人口が増え続け、世界が新しい市場と注目する「アフリカ」で、起業するとは、どういうことか。
  • 「名門校」の教育は、何が優れているのか。

    ニュースによると、今日は中学受験入試の集中日だ。全体の7割の学校が、日入学試験をするとのこと。 番組では受験への「過熱ぶり」が取り上げられていた。 特に東京においては中学校への入学資格を争い、多くの親が時間とお金を注ぎ込む姿は、地方の方からは滑稽に見えるかもしれない。 「そこまでしてやる価値はあるのですか」と疑問に思う方や、「結局、大学受験のためなら、高校で頑張ればいいのでしょう。」という方も数多くいる。 それも一理ある。 だが、「名門」と呼ばれる学校においては、優れた教育が施されていることもまた事実である。 親がその学校へ我が子を入れたいと思う最大の理由は「学歴」「大学受験対策」ではなく、「高い水準の教育」と言う人も多い。 だが「高い水準の教育」とはなんだろう。 実態があるようでいて、その実は何を持って高い水準の教育と言えるのか、ほとんどの人は具体的にはイメージできないのではないだろう

    「名門校」の教育は、何が優れているのか。
  • 頭がいい人は「分かりやすい説明」をする時、何を考えているのか

    当たり前の話かも知れないんですが、ちょっと書かせてください。 「頭がいい人は、難解なことでも分かりやすい言葉で説明出来る」みたいな信仰というか、都市伝説というか、聖闘士の伝承みたいなテキストが時折観測されるんですが、みなさんご存知でしょうか。 「頭がいい人 説明」とかでぐぐってみると、いろんなページが引っかかりますよね。 私、あれちょっと違うというか、色々誤解されてるなあ、と思っていまして。 正確には、「頭がいい人は、相手に説明をする目的と、相手にどこまで理解させる必要があるかを見極めることが上手い」というべきなんじゃないかなあ、と。そんな風に考えているのです。 昔、私が今とはまた違う職場にいた頃、一人「すごく説明が上手い人」が同じ部署にいました。彼のことを、仮にTさんと呼びます。 Tさんはエンジニアで、私よりも十年くらい先輩で、当時その職場に参加したばかりだった私がいたチームの、チームリ

    頭がいい人は「分かりやすい説明」をする時、何を考えているのか
  • 有能な人たちが「働きたくない」と嫌がる会社の特徴。

    一つの会社に所属している会社員の時には気づきにくかったが、世の中には有能な人々が数多くいる。 一流の技術者。 一流のマーケターであり、ライターの彼女。 別の彼は、データ分析を専門とする。 人工知能の専門家。 保険とファイナンスのプロ。 彼らはフリーランス、経営者、会社員としてそれぞれ活躍している。 一見バラバラの経歴と所属ながら、彼らは「知識労働者」という共通点がある。自らの知識と手腕によって成果を出すことで、組織やプロジェクトに貢献している。 そして、彼らの考え方は驚くほど共通項がある。彼らが「働きたい」という会社は様々なのだが、「絶対にこの会社では働きたくない」ということはほぼ共通しているのだ。 有能な知識労働者に嫌われてしまう企業は、一流の人達を惹きつけることができない企業であり、衰退する会社だ。 奇しくもピーター・ドラッカーは1972年に既にこの状況を予言していた。※1 彼ら(知識

    有能な人たちが「働きたくない」と嫌がる会社の特徴。
  • 価値を生み出せる人間と指示待ち人間の違いは何か

    最近、子育てについての学術書を読み込んでいた。 アメリカではイノベーションと科学が国としての大きな成長産業となっており、どのようにしたら天才児を上手く生み出せるのかについての研究が非常に熱心に行われている。そのいくつかは僕達も翻訳で読むことができる。 それらを読み込んでいったところ、ほぼ全てので幼少時教育の重要事項としてあげられていた点が1つだけあった。今日はその事について書いていこうと思う。 自由の使い方 「明日から3日の間、自由にしていいよ」と人に言われたとして、あなたは何をするだろうか。好きなだけ寝る?映画を見に行く?漫画を読む? たぶんほとんどの人がこういった消費的な娯楽を選択するんじゃないかと思う。「よーし明日から前からやりたかった研究テーマについて徹底的に取り組むぞ」なんていう人は非常に稀だろう。 改めて自らを省みて欲しいのだけど、僕を含めて多くの人は「当にやりたくてやりた

    価値を生み出せる人間と指示待ち人間の違いは何か
  • 「人に依頼する」のと「子供に言うことを聞かせる」のは、何らやるべきことに変わりはない。

    子供は言うことを聞かない。 いや、聞かない、というと不正確かもしれない。正確に言えば、おそらく耳には聞こえているのだろうが、言ったことをこちらの望むタイミングではやらない、と言うべきか。 なぜ子供は言うことを聞かないのか、正月、久々に子供と遊ぶ時間が長かったので、ずっと子供を観察していた。 すると、彼らはいくつかの理由でこちらの要求を後回し、あるいは無視する。 1.今、別のことの優先度が高い。 2.嫌いなこと・面倒なことである。 3.やり方がわからない。 詳しく見ていく。 1.今、別のことの優先度が高い。 ほかの事に夢中になっていると、ほぼ100%、子供は言うことを聞かない。 レゴで遊んでいる最中に、「を片付けろ」と言ってもまずレゴを辞めることはないし、人形遊びに夢中の時に「ご飯なので手を洗え」と言っても「わかってる」と言って、そのままである。 かと言って、「の片付け」や「手洗い」を子

    「人に依頼する」のと「子供に言うことを聞かせる」のは、何らやるべきことに変わりはない。
  • 仕事ができないのに、プライドだけは高い社員をどう扱ったら良いか。

    単なる経験則であるが、会社の人数が百名、二百名を超えてくると、どんな会社にも一定の割合で「無能」とみなされている人がいることに気づく。 さらに「無能だ」とみなされている原因も、ほぼ共通している。すなわち、 ・仕事の質が低い ・プライドが高い の2点である。 例えばある営業会社において「無能である」とみなされていた人物は、営業上のルール、すなわち与信管理の書類提出を怠ったり、回収業務に漏れがあったりと、わかり易い場所で仕事の抜け漏れが生じていた。 これだけであれば 「次回は気をつけるように」という叱責を受け、「はい」で済んでしまうのだが、彼はそうしなかった。 何が致命的かと言えば、彼は自分がミスをしたことについて、言い訳や嘘を重ねてしまうのだ。 「お客さんが必要な書類をなかなか提出してくれなくて……」 「督促はしているのですが……」 と、やってもいないことを言い、あるいは長い弁解をしてしまう

    仕事ができないのに、プライドだけは高い社員をどう扱ったら良いか。
    ryusaito
    ryusaito 2016/11/02
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