中国の航空当局は30日までに、上海虹橋空港でカタール航空機が緊急着陸する際に航路を譲らなかったとして、中国の吉祥航空機を操縦していた韓国籍のパイロットの資格を剥奪し、同航空の運航量を3カ月間、10%削減する処分を決めた。 吉祥航空機は13日、カタール航空機が「燃料が5分しか持たない」として緊急着陸しようとした際、着陸の順番を譲るよう指示した管制官に従わず、着陸を強行。管制官は7分間に指示を6回繰り返したが、吉祥航空機も燃料不足を理由に拒否した。 着陸後に調べたところ、吉祥航空機は42分間分の燃料が残っていた。カタール航空機も18分間分残っていたが、当局は、今のところ違法な点は見つかっていないとしている。(共同)