店頭販売された5キロ入りの備蓄米の袋をかごに入れてもらう買い物客=いわき市小名浜のマルトSC君ケ塚店で2025年6月6日午前8時55分、柿沼秀行撮影 随意契約による政府備蓄米の販売が福島県内でも始まった。多くの買い物客が備蓄米を求めてスーパーを訪れる一方で、国が示す「備蓄米の引き渡し条件」がハードルとなって販売を見送った地域の米屋もある。県北地方のある米穀店の店主は「現場を知らない人が考えた条件に思える」とやり場のない気持ちを吐露した。 いわき市小名浜のスーパー「マルトSC君ケ塚店」では6日、開店前から多くの買い物客が列を作った。店が用意したのは、2022年産の「古古米」(1袋5キロ、税込み2139円)600袋だ。 開店1時間前の午前8時から整理券を配ったが、約30分間で全て配り終えた。山積みされた米の袋は店員が抱え、買い物客一人に1袋ずつ、整理券と引き換えに手渡していた。 午前7時前から
