ここ数年、静かなブームとなっている「工場鑑賞」という趣味の分野。学術的に研究するわけでもなく、工業製品の製作過程を学ぶでもなく、ただ”建築物”としてのプラントやコンビナートを眺めるというマニアな世界は徐々に同好の士を増やし、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)で紹介されるころには、ネットを中心に、その美しさに魅せられた者たちが集い始めていた。 そんな中、07年3月に「工場写真集&観光ガイドブック」として刊行された『工場萌え』(東京書籍)は、写真集が売れない時代にもかかわらず堅実に部数を伸ばし、この20日には続編となる『工場萌えF』が発売される。 前作に続き、写真を担当したのは”工場ブログ”「工場萌えな日々」を運営する石井哲。そしてガイド部の文章は「住宅都市整理公団」総裁であり団地マニアとしても知られる大山顕が担当。今回はおふたりに、その深すぎる”工場萌え”の世界を語ってもらった。 (写真集に収録