世界遺産・下鴨神社のある京都・出町エリア。鴨川のそばのノスタルジックなムードが漂う商店街に、明治32年から続く老舗「出町ふたば」があります。平日にもかかわらず「出町ふたば」の店の前には途切れることのない人の列がずらり。一見なんの変哲もなさそうな和菓子店に、なぜ、こんなにも多くの人が惹きつけられているのでしょう。人気の理由を探りました。 【理由その1】あくまで「おやつ」の親しみやすさ 多くの人が買い求めているのが、看板商品の豆大福、「名代 豆餅」。昔から庶民のおやつとして愛され、創業した明治時代には、薪を運ぶ大原女(おはらめ)が、小腹を満たすためよく「名代 豆餅」を食べていたといわれています。大正時代に入ると、周辺の大学の学生さんがおやつに買って帰る光景がよく見られたそうです。 現在、客層は遠方から足を運ぶ人が半数を占めるように。取材に訪れた日には外国人の方も買いに来ていました。 【理由その