「人をダメにするベッド」――。その不思議な名前の商品が登場したのは2014年1月のことだった。 ヒット商品を生み出しにくいとされた家具業界で、ツイッターなどのSNSでジワジワ話題になった、ロングランのヒット商品だ。売り出したのは家具ネット通販(EC)の「LOWYA(ロウヤ)」(ベガコーポレーション運営)である。価格は3万3990円(税込み)。 なぜ人をダメにするベッドなのか。ロフトベッドには、洋服ハンガーや棚、スマートフォン(スマホ)の充電コンセント、PCや読書、食事ができるデスクなどが手の届く範囲にある。ベッドにいながら生活が完結。あまりに便利すぎて、秘密基地さながらの外観を呈するベッドの中から、抜けられなくなるという。それだけ人を虜にしてしまう。 期待されなかったのに、ツイートで突如拡散 実はこの商品、当初は社内でも、「売れるわけがない」といった意見が多く、「このまま売り切って終わるか
![「人をダメにするベッド」が客を虜にする理由](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/016e44ab62310517a69d4d68e24f649aa456ef70/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F6%2Fd%2F1200w%2Fimg_6d3c2383d01c5c9d990c953789687d2b251185.jpg)