重要なのは暴落に巻き込まれないこと 近年の株式市場は人為的なバブルの発生と崩壊の繰り返しである。この循環はリーマンショックで終わるかと思われたが、サブプライム住宅バブルの民間の損は中央銀行に肩代わりされて、FRB(米連邦準備制度理事会)は引き取った債券を売り抜けようと中央銀行バブルを起こし、10年目を迎えている。 ここで気をつけないといけないのは、近年の株は7年から10年に一度大暴落するという循環を繰り返していることだ。米国株ももう上げの10年目。そう遠くない将来に株式市場の暴落や長期的な買い場が到来するだろう。株は暴落した時に買う長期運用の商品である。 これを実践できているのはウォーレン・バフェットである。バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイはリーマンショック前に現金比率を高めていた。現金ポジションの前回のピークは、金融危機直前の2007年末の433億ドルである。2008年にはリー