近年、ヨーロッパ諸国の働き方を礼賛する論調が散見される。「OECD加盟諸国の時間当たり 労働生産性」によると、日本(1時間あたり46.8ドル)は21位だったのに対して、4位ベルギー(77.2ドル)、8位ドイツ(72.9ドル)、9位オランダ(72.4ドル)など、ヨーロッパ諸国が上位に並ぶ。 日本の労働生産性の低さはかねてから指摘されており、ヨーロッパ諸国の働き方を学ぶ必要があるのかもしれない。しかし、ヨーロッパ諸国と日本では大きく事情が違うので、安易に比較することは難しいように感じる。 そこで、ヨーロッパ諸国と比較しながら、日本の労働生産性を向上させる方法について、京都大学大学院の藤井聡氏(@SF_SatoshiFujii)に話を聞いた。 ヨーロッパのバイトは時給3000円も まず、“労働生産性”という概念について、「“労働者が1時間あたりに産み出した付加価値の量”と定義されます。別の言い方