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2010年2月18日のブックマーク (4件)

  • [書評]中国の大盗賊・完全版(高島俊男): 極東ブログ

    誰が読んでも面白いというのがある。当然、ある程度大衆受け的な部分のトレードオフがあり、「ちょっと単純化しすぎるかな」「世俗的だな」という部分がデメリットになるものだ。これに対して、一部の人が読むとバカ受けに面白いというのもある。痛快な書「中国の大盗賊・完全版(高島俊男)」(参照)はどちらか。その中間くらいにある。誰が読んでも面白いとまではいえないし、一部の人にバカ受けということもないだろう。ただ、そこのトレードオフでいうなら、おそらく最適化された書籍だろうし、中国史の理解に自負がある人を除き、普通に中国史と中国文化に関心を持つ人なら、依然必読書だろう。「完全版」でない1989年版は多くの人に既読かもしれない。完全版は2004年に刊行された。何が「完全版」なのか。それは、筆者高島氏が当に書きたかった終章が再現されていることだ。 1989年版つまり平成元年版が書かれたのはその前年か前々

    s_shisui
    s_shisui 2010/02/18
  • エクスタシーの湖 - 情報考学 Passion For The Future

    ・エクスタシーの湖 スティーブ・エリクソンの前衛世界文学の和訳最新刊。これまた大変な奇書である。 筋がよく分からなかったのに、強烈な印象を残して、いつまでも引きずる映画っていうのがある。たとえばデヴィッド・リンチ監督の『インラインドエンパイア』などかがまさにそうだ。現実と劇中で撮影中の映画の筋が錯綜し、何が現実なのかわからなくなっていく。精神錯乱状態で見る悪夢のような内容なのだが、映像の持つ強いイメージ喚起力は、トラウマの如く記憶に刻まれる。エクスタシーの湖もこれに似ていて、読者の脳裏にいつまでもこびりつくタイプのやっかいなビジョン小説だ。 ハリウッドの交差点にできた小さな水たまりが、次第に成長してロサンゼルス全域をのみこんでいく。謎の湖にゴンドラから飛び込んだ女は、湖底を突き抜けて向こう側の世界の湖面へ浮上する。湖に浮かぶ廃墟のような建物で、女はSMの女王として君臨する。前の世界にゴンド

    s_shisui
    s_shisui 2010/02/18
  • 田中裕二の稲川怪談批評あるいは、稲川淳二の騙され力 - てれびのスキマ

    TBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』では「妙に変だな〜」という人気コーナーがあります。 これは稲川淳二の怪談話の語り口をパロディーにして、まったく怖くない話をすると言うものです。 いまや同番組の看板コーナーのひとつに成長し、ついにスペシャルウィーク企画として2月16日深夜の放送では稲川淳二人がゲスト出演しました。 そこで、このコーナーの趣旨説明を兼ねて、田中が稲川淳二の怪談話の特徴を説明したのですが、それが見事な批評になっていたので記録しておきたいと思います。 田中は、稲川淳二の典型的なホテルでの怪談話を例に語っていきます。 稲川さんの怖い話ってね、これだけ怖い体験をされてるのに まずホテルに泊まって、その時点でまず今日も出そうだって思わないところがすごいんです。 普通に「疲れたから寝ようかなぁ」って。 「布団に入って寝てたの、私。そしたら電話がリーンと鳴ったんだ」 夜中に電話が鳴って今ま

    田中裕二の稲川怪談批評あるいは、稲川淳二の騙され力 - てれびのスキマ
    s_shisui
    s_shisui 2010/02/18
  • J. Nakanisi Home Page

    雑感285-2004.12.9「日垣隆さんの「敢闘言」 現役で尊敬できる人はいますか?」 日垣隆さんが、エコノミスト誌の巻頭に、「敢闘言」を毎週書いている。 その12月7日号で、中西のことを取りあげた。 その文章を、以下にページのまま再現する(エコノミスト編集部と日垣さんの許可を得て)。 文章のするどさ、うまさはいつものことだが、私がこうありたいなと思うことを書いて頂いた。 自分の過去や現状がどうかについて考えると恥ずかしいが、この文章を額に入れて、ここに書かれたことを目標にして生きていきたいと思う。 *)読みにくい方は、画像をクリックしてください。PDFファイルが開きます。 書評(16)日経エコロジー 05年1月号 書き手 小林佳代氏 書評(17)「日一怖い! ブック・オブ・ザ・イヤー 2005」(ロッキング・オン社刊、別冊SIGHT)  山形浩生氏 ビジネス&サイエンス