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2017年11月30日のブックマーク (3件)

  • 『痛みと感情のイギリス史』 伊東剛史、後藤はる美編 評・伊藤亜紗(美学者・東京工業大准教授) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

    身体観や宗教観の産物 痛みの歴史? 痛みを神経生理学的な現象ととらえるなら、その「歴史」を問うのは確かに奇妙だ。しかし人類は決して、古代から同じように痛みを感じてきたわけではない。中世の病人、あるいはルネサンス期の敬虔(けいけん)なプロテスタントは、私たちとは全く異なる仕方で痛みを経験していたのである。書はイギリスに焦点をしぼり、痛みがいかにその時代の身体観や宗教観、あるいは社会制度の産物であるかを鮮やかに描き出してみせた快作である。 たとえば現代では、当たり前のように「頭がきりきり痛い」や「足がじくじく痛む」といった言い方をする。痛みにいわば耳をすませ、取るべき対処法を聞き取ろうとするのだ。しかし十八世紀頃までは、痛みの部位や質に注意を払うという発想がそもそもなかった。西洋では病の原因を全身的なバランスの乱れに求める四体液説が支配的だったため、痛みもまた全身的なものと理解されていたので

    『痛みと感情のイギリス史』 伊東剛史、後藤はる美編 評・伊藤亜紗(美学者・東京工業大准教授) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
    sa_wa
    sa_wa 2017/11/30
  • 吉田省念の〈桃源郷〉的音楽人生―父との思い出やくるりでの経験、そして充実のソロ活動を語る | Mikiki by TOWER RECORDS

    シンガー・ソングライターの吉田省念が、昨年リリースの『黄金の館』から約1年半のスパンで、新作『桃源郷』を完成させた。くるり脱退後の初ソロ・リリースだった前作までの、いかにもマイペースと見えたスタンスとは裏腹に、吉田は〈40歳までは毎年アルバムを1枚リリースしていきたい〉と語った。それでいて、思ったことをどんどん出すというようなテンションではなく、きちんと練りこまれたうえで、表現としてのポップな広さをますます増したアルバムの内容にも唸らされる。 日を代表する現代美術家であった父、ヨシダミノルの交友関係から元・村八分のチャー坊にギターを渡されたこと、バンドよりも宅録に打ち込んでいた20代のこと、くるりのことをほとんど知らない状態で加入し活動を共にした時期のこと、そして今、父のアトリエを改造した自宅スタジオで生み出される音楽のこと。京都という土地に足を着けながら生きる彼の音楽人生においての、い

    吉田省念の〈桃源郷〉的音楽人生―父との思い出やくるりでの経験、そして充実のソロ活動を語る | Mikiki by TOWER RECORDS
    sa_wa
    sa_wa 2017/11/30
  • [想う2017]認知症 ありのままの僕…精神科医 長谷川和夫さん(読売新聞) | カトリック・あい

    認知症医療の第一人者で、診断に使う知能検査の開発者として知られる精神科医の長谷川和夫さんが、自らが認知症であることを明らかにした。半世紀にわたって診療と研究に携わってきた医師は、今、何を想おもうのか。 しょうがない 年相応の物忘れもあるが、長い診療経験から認知症であることに間違いはない。自分がやったこと、やらなかったことへの確信が持てない。例えば家を出た後、鍵をかけたかどうかの自信がない。引き返して大丈夫ならそのまま出掛けるのが普通だが、それを何回も繰り返さなくちゃいけない。 今日が何月何日で何曜日かもわからなくなる。何度も家内に問い合わせ、またそんなこと言ってと言われたり。だから今は日めくりを使っている。新聞は朝刊も夕刊も日付が書いてあるからいいね。真っ先に見て確認している。 <10月に川崎市内で開かれた講演会で、認知症と初めて公表した。顕著に症状を感じるようになったのは約1年前から。薬

    sa_wa
    sa_wa 2017/11/30
    長谷川スケールの先生か。なんとまあ。