スポンサーリンク プロイセンは宗教に寛容な国家だった 「すべての宗教は等しく、良いものである」 「トルコ人や異教徒が来て入植したいと言うなら、モスクでも教会でも建てよう」 これは現代の欧州の政治家の台詞ではない。 プロイセンの「啓蒙専制君主」フリードリヒ2世の台詞だ。 信教の自由を打ち出したフリードリヒ大王は、官房令において大切なのは実直な人間かどうかであって、宗教ではないと明確に言い切っている。 このような啓蒙の精神がフリードリヒの生涯を貫いていた、というのが本書の主張だ。 フリードリヒ大王: 祖国と寛容 (世界史リブレット人) posted with カエレバ 屋敷 二郎 山川出版社 2016-12-28 Amazon トランプ大統領が打ち出した移民政策を見ていると、本書に記されているプロイセンの歴史について語りたくなる。 フリードリヒ自身もそうだたが、もともと宗教に寛容なのはプロイセ