女性教授が指導すると女性研究者は伸びない? 大炎上した論文の多すぎる問題点と理系分野にはびこる女性への偏見 鳥居啓子 テキサス大学オースティン校冠教授 名古屋大学客員教授 ネイチャー姉妹紙のNature Communications(NComms)に11月17日に発表された論文が大炎上している。アラブ首長国連邦にあるニューヨーク大学アブダビ校コンピューター学科から出された論文のタイトルは『キャリア初期の共同研究を介したインフォーマルな研究指導と若手著者の業績との関連(The association between early career informal mentorship in academic collaborations and junior author performance)』。論文データベースの大規模データを分析し、「若手女性研究者は女性指導者のもとでは成功しづらく、女性
ウクライナの伝統衣装を着て、ボルシチを作るオレーナ・シェルバン氏。ウクライナ中部ポルタワ州で(2020年11月26日撮影)。(c)Genya SAVILOV / AFP 【12月8日 AFP】ウクライナのシェフ、エウヘン・クロポテンコ(Ievgen Klopotenko)氏(33)は、自分がロシアとウクライナの紛争に巻き込まれるとは思ってもいなかった。 しかし、クロポテンコ氏は、ビーツとキャベツを使った伝統的スープ「ボルシチ」がウクライナの歴史的遺産だと認められるべきだと主張したことで、紛争の真っただ中に押し出されてしまった。 「ボルシチ戦争とは呼びたくないが、実際その通りだ」。名門料理学校ル・コルドン・ブルー(Le Cordon Bleu)を卒業したクロポテンコ氏は、ウクライナの首都キエフにある、自身の名高いレストランでAFPにそう語った。 クロポテンコ氏は、世界中のレストランが、いわゆ
東大、慶応、立教、青山学院――。各大学で今秋も「ミスコンテスト」が開催された。ミスコンはその華やかさで注目されてきたが、「外見至上主義」「女性らしさの押し付け」といった批判の的にもなってきた。廃止や開催形態の見直しの動きが進む一方で、主な舞台がインターネット上に移り、キャンパスの枠を超えて一部で人気が過熱している。大学ミスコンはどこへ向かうのか。5回連載でお伝えする。【藤沢美由紀、五味香織/統合デジタル取材センター】 東大ミスコンでセクハラ告発、炎上も 大学ミスコンは、「女子アナウンサーの登竜門」と呼ばれるなど、華やかな業界への近道として注目されてきた。一方で近年、本番審査前の活動の場が大幅に拡大した。ツイッター、ユーチューブ、インスタグラム……。ファイナリスト(最終候補者)に選ばれると、参加者はさまざまな手段を使い、自分の魅力を発信する。以前は、キャンパス内の学生にアピールするだけで良か
40年前の1980年12月8日、元ビートルズのジョン・レノンさんが米ニューヨークで殺害された。自宅のあるマンション「ダコタ」前で、帰宅したところを撃たれたのだった。BBCのトム・ブルック記者はまっさきに現場に駆けつけた記者の1人で、イギリス・メディアとしては最も早く現場から中継した。レノンさんの死の影はこの40年間、ブルック記者にとっても消えない記憶となって、しみついているという(文中敬称略)。
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