90年代に米国でのITやインターネットの様子をニューヨークから伝えていた、『前川レポート』の前川徹氏(現在サイバー大学教授)のクラウドに関する公開授業を聞いてきました。 ITなどのトレンドをそのときの技術や特徴で波として捉えるのはよくありますが、メインフレーム、PC、インターネット、クラウドと4つの大きな波とする見方があるようです。前川氏は、この4つの波を、コンピュータの分散と集中、そしてそのネットワークでの分断と接続という視点で捉えて説明していました。 つまりメインフレームの時代は、資源が集中し、かつ分断されていた。PCの時代は、資源が分散しはじめたが、まだ分断されていた。インターネットの時代になり、資源は分散されつつも、接続されてきた。そしてクラウド時代には、資源が集中し、そしてかつ接続されている。という説明です。 この波の移り変わりを技術要素で説明していくとこんな感じになるでしょうか
前回アウトソーシングの進化の形としてクラウドを考えてみました。それが正しいとしたら、クラウドではアウトソーシングで課題だったことがどうなるのか、ちょっと考えてみました。 では肝心のアウトソーシングの課題ですが、いろいろある中で割とシンプルにまとめてある、『アウトソーシング・リスクを考える』を参照しました。 1. 経営戦略と情報戦略が自社のペースでタイムリーかつ効果的に実現できない。 クラウドもいろんなレベルがありますが、大きなアプリケーション単位のSaaSなどを使いはじめれば、その企業の戦略の変更や、そこまでいかなくとも業務の変更の足かせになってしまうかもしれません。このあたりはアプリケーション開発環境で提供するPaaSなどでは自由度が出るわけで、これを解く一つの手立てになるかもしれません。また場合によってはデータを一気にSaaSから回収して、別のアプリケーションに載せ変える、といったこと
この一月、またはこの一年はクラウドでも特にPaaS(Platform as a Service)にとって主要プレイヤーが姿を現した、記念すべき時期と言えるかもしれません。4月のGoogle App Engineの発表、10月のMicrosoftのWindows Azure発表、11月のAmazon Web Servicesの正式サービス化発表、SalesforceのFacebook、Amazonのクラウドとの連携発表で、それぞれの特徴が見えてきたように思えます。 正直なところ、PaaSの好きなわたしは興奮気味ですが、中身はそれぞれ消化不良。とても細部を追いかけるに至っていません。そんな状態ではありますが、少し思い切ってそれぞれのPaaSを一言で言い表せないか、簡単な理解はないか、大胆に試みてみました。一言ですから、視点によって大きく変わるため、いろいろ異論はあるかと思いますが、こう理解して
企業のITとして今、使えそうになってきたクラウドと言えばまずはSaaS(Software as a Service)かなと思う人は多いとおもいます。非常に高いスケーラビィリティーまで実現しなければクラウドでない、という方もいるようですが、まずはSaaSはクラウドの一分野としてとらえていきましょう。 SaaSの言葉の起源を調べてみると、2001年にSIIA(Software & Information Industry Association)という業界団体が発行した"Software as a Service: Strategic Backgrounder"というドキュメントにあるようです。 これをみると、もともとSaaSという概念を新しい技術などをベースにしたというより、どうも当時流行っていたASP(Application Service Provider)、AIP(Applicatio
景気対策って国が無理に無駄遣いするより、個人消費を刺激する仕掛けをつくった方が効率がいいんじゃないか。定額給付金の評判は悪いが、確実に貯蓄に回らない方法はある。欧州で検討されているように消費税率を下げればいい。税率そのものを触るとシステム等の事務手続きが大変だったら、決済サービスの利用額に応じて還付すればよい。 電子マネー、クレジットカード、ネット通販といった電子的に追跡可能な取引は、全てポイント等で還付する。還付に要する情報で、個人消費の動きをリアルタイムに捕捉できる。景気動向に応じて還付率を調整すれば、直接的に消費を刺激できる。決済代行事業者が消費税を源泉徴収すれば益税の問題はなくなるし、支払いの電磁的記録を領収書相当と認めて納税手続きを簡素化してはどうか。単なる消費減税と違って、消費税率引き上げへの布石という説明も立つ。消費に対する還付であれば、厳密な本人確認や名寄せも必要ない。 取
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く