オートメーションプラットフォームの提供で存在感を示す米UiPath(ユーアイパス)日本法人は、顧客の支援の対象を、一部の定型業務の自動化から、全社的なビジネスプロセスの改善へと広げている。2月に就任した南哲夫カントリーマネージャーは「非定型業務を効率化するAIと定型業務を自動化するロボットの組み合わせで市場機会は拡大する」との見方を示し、コンサルティング部隊の強化やパートナーとの連携で商機をつかむ構えだ。 (取材・文/大畑直悠 写真/馬場磨貴) RPA前後のプロセスを最適化 ――RPAを取り巻く市場環境をどのように見ていますか。 実は入社前にユーアイパスに対して不安に思うところがありました。それは、日本法人がビジネスを本格化し、政府による働き方改革の推進や企業のDXの進展が追い風となって、RPAによる業務の自動化の支援で確固たる地位を築いていた一方で、顧客の中には、RPAでできることはや