「欧州SAPのERP(統合基幹業務システム)を専用クラウドサービスで稼働させたが、開発時は先行ユーザーがなく手探りが続いた」。 こう話すのは、住友重機械工業 企画本部情報戦略グループの土居砂登志部長だ。同社はSAPのERP「Business Suite powered by SAP HANA」(Suite on HANA)で、会計システムと生産管理系システムの刷新を進めている。 第一弾として2015年4月に、国内の過半の13拠点に新会計システムを導入したが、このシステムのインフラとして、SAPのクラウドサービス「HANA Enterprise Cloud(HEC)」を採用した。プロジェクト開始当時、HECの先行事例はなかったという。 HECの初期ユーザーとして、特有の不便さに悩まされたが、工夫によって計画通りにシステムを開発した。 インメモリーDBのHANAを採用 住友重機械工業は、産業機
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 住友重機械工業(SHI)はグローバルビジネスへの対応を見据えた基幹システムを刷新、新たにマネージドクラウドサービスへと移行した。ソリューションを提供したSAPジャパンが9月9日に発表した。 近年、SHIでは海外進出にも積極的で、2014年度の実績においては海外の売上高比率が55%に達する。一方、従来の業務システムは、各事業部単位で個別最適化しており、分社化、M&A、事業再編といった環境変化に対する柔軟性が課題となっていたほか、システム運用の属人化が進み、メンテナンスの負荷も年々拡大していた。 そこで同社では、さらなるグローバルビジネスの成長を見据え、事業環境の変化に迅速に対応するために、基幹システムの集約、統合を進めていくことを決め、2
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 日本写真印刷(京都市中京区)は、自社グループの経営戦略を支えるシステム基盤としてマネージドクラウドサービス「SAP HANA Enterprise Cloud」上でインメモリに対応した統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP ERP」を稼働させている。SAPジャパンが8月28日に発表した。国内初という。 日本写真印刷が稼働させているSAP ERPは、日本に開設したデータセンター上で運用するHANA Enterprise Cloud上にある。インメモリ化したビジネスアプリケーション群「SAP Business Suite powered by SAP HANA」を稼働させることで、常に最新のテクノロジを活用できる経営基盤を整備し、
市況予測のクラウドサービス? 三井情報がSAP HANAで挑む新境地:SAPPHIRE NOW 2014 Orlando Report フロリダ州オーランドで開催中の「SAPPHIRE NOW 2014 Orlando」で三井情報は、SAP HANAを活用した市況予測を汎用的なSaaSとして提供していくことを明らかにした。SAPジャパンは国内のクラウドデータセンター開設を発表したばかりだが、その本番稼働一番乗りを視野に入れている。 「市況予測の機能を汎用的なSaaSとして提供したい」── 三井情報(MKI)がこれまでにない意欲的なクラウドサービスに取り組んでいる。フロリダ州オーランドで開催中の「SAPPHIRE NOW 2014 Orlando」で同社が明らかにしたもの。昨年3月の概念実証開始から1年を経て、現在は独SAPのデータセンターが提供するSAP HANA Enterprise C
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます SAPが米フロリダ州オーランドで開催している年次ユーザーカンファレンス「SAPPHIRE NOW + ASUG Annual Conference」の2日目となった6月4日、インメモリデータベース「HANA」のユーザーであるタイの航空会社、Bangkok Airwaysのシステム担当者が自社の取り組みを紹介した。 Bangkok Airwaysは2012年にSAPの統合基幹業務システム(ERP)パッケージを導入した。その後、HANA上にERPを載せる「Business Suite on HANA」にスイッチした。狙いは「フライトごとの利益状況をリアルタイムに把握する“ルートプロフィッタビリティ”の実践」だった。 「毎日、毎週、毎シーズン
日本企業がDX(デジタル・トランスフォーメーション)を正しく進めるために必要なキーワードについて考えます。 当ブログをご覧いただいている方であれば、SAP HANAそのものについての説明はほぼ不要であろう。SAPが約3年前に発売して以来、従来のデータベースの数千倍~数十万倍というとてつもないスピードによって、IT業界全体に革命をもたらしつつあるインメモリー・データベースである。 HANAはデータベース・プラットフォームなので、HANAの速さは、実際にはその上で動くアプリケーションの速さとして現れる。つまり今まで使っていた業務アプリケーションをHANAに乗せ替えると、それだけで数千倍の速さで処理が終わったりする、ということである。数千倍、と言われてもにわかにはピンと来ないかもしれないが、たとえば3600倍とすると、これまで1時間かかっていた処理が1秒で、24時間かかっていたバッチ処理が24秒
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く