富士通元社長の野副州旦(のぞえ・くにあき)氏は5月12日、昨年9月の突然の辞任をめぐる一連の騒動について東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見を開いて説明した。 富士通は昨年9月25日、病気療養を理由に野副氏の社長辞任を発表していたが、一部報道を受けて2010年3月6日に辞任理由を「取引などの関係を持つことはふさわしくない企業と関係を続けたため」と訂正。野副氏を相談役から解任した。しかし、野副氏は「虚偽の理由で辞任させられた」と記者会見やブログ「野副州旦の言い分」などを通じて主張している。 会見で野副氏は「富士通にはコーポレートガバナンス(企業統治)が欠如している」と指摘。6月の株主総会までに外部調査委員会を設立して事件の全容を解明するため、裁判所に代表取締役としての地位保全を求める仮処分申請を提出すると発表した。会見後に行われた質疑応答では弁護士の玄君先氏、小澤幹人氏とともに、問題となっ