JTBや東急ハンズ、ユニ・チャームなどが相次いでグーグルの「Google Apps」の導入を決めるなど、日本のユーザー企業もいよいよクラウドコンピューティングの活用に踏み切ろうとしている。ネット上にある無尽蔵に近い処理能力やストレージの能力を取り込んで、一企業には到底作れなかったシステムを作る。そんな時代の幕が開いた。 ファーストリテイリング業務システム部業務開発チームの森真太郎リーダーは最近、クラウドコンピューティングのリサーチに余念がない。「当社の業務への向き不向きやどんな利点があるのかを検討している」。 店舗の国際展開と買収による事業拡大という戦略を採るファーストリテイリング。この12月にも、中国の深せんに初出店したばかりだ。 こうした海外展開を進める上で、森リーダーはクラウドコンピューティングを有用とみる。例えば「世界各国に店舗を展開するとき必ず壁になる」(森リーダー)という夜間バ