HTTP/3入門 第1章進化するHTTPの歩み ~ HTTP/1.1とHTTP/2をおさらいし、HTTP/3の基本を知る この特集記事は2021年6月24日に発売されたWEB+DB PRESS Vol.123に掲載された特集1「HTTP/3入門」を再掲したものです。 先日2022年6月にHTTP/3を含むHTTP関連の仕様が正式なRFCとなりました。ここではRFCの正式リリースに伴い、いち早く変更点を抑え、囲みボックスを用いた加筆解説でわかりやすくお伝えしております。 特集のはじめに HTTP(Hypertext Transfer Protocol)の最新版であるHTTP/3が登場しました。HTTP/3では、より安全で速い通信が行えます。本特集では、今までのHTTPにあった課題と、HTTP/3で課題をどのように解決し、改善が行われたかを解説します。 本章では、HTTPそのものと各バージ
この記事は,ネットワークの学習の序盤につまずくポイントである 「MACアドレスとIPアドレスってどっちか片方だけじゃだめなの?」「レイヤ2と3って結局何が違うの?」 という疑問について,私なりの回答をまとめた記事です。世に不正確な記事が出回っているように見受けられるので,正確な回答をまとめたく、長文になってしまいました。とはいえ,初学者向けにかなり初歩的なところから書いたつもりですので是非読んでみてください。 この記事について この記事を読むと何が分かるか MACアドレスとIPアドレスの役割の差が分かる レイヤ2(=同一サブネットの通信)とレイヤ3(=サブネット間の通信)の仕組みが分かる ネットワーク設計時にレイヤ2・レイヤ3のいずれで設計すべきか判断できる なお,教科書的な説明ではなく,概念や捉え方の説明となっていますので,試験勉強には役立ちません。実務としてネットワーク設計を行う方の役
地方拠点の一つ、九州支社に所属しています。サーバ・ストレージを中心としたSI業務に携わってましたが、現在は技術探索・深堀業務を中心に対応しています。 2018年に難病を患ったことにより、定期的に入退院を繰り返しつつ、2023年には男性更年期障害の発症をきっかけに、トランスジェンダーとしての道を歩み始めてます。 かなり久しぶりの技術ネタ投稿かもしれません こんばんわ。九州支社で働く二等兵こととみーです。 技術探索に注力し始めてはや1年を越え、実案件の技術支援もしつつ今日も「言葉しか知らないこと」の中身を知るべく取り組んでいる日々を過ごしています。技術に近いネタをこのブログに書くのは実に2年ぶりぐらいですかね?珍しくそれっぽいことを書いてみることにしました。 私はちょうど10年前、家庭の事情により関東のIT企業を離れて九州のこの地にUターンしました。それからずーっとそこでの仕事を続けてきたので
Azure 仮想マシン 高速ネットワーク 概要 ~ Azure VM 間の RTT 測定に ICMP を使ってはいけない ~NetworkMicrosoftAzureVirtualMachineCloudComputing 概要 Azure Virtual Machines の RTT 測定には、Azure Datacenter 内のネットワーク高速化の仕組み上、TCP/UDP かつ、実際に到達できるポートに対する通信を利用する必要がありますよ、という知識まとめです。 同一リージョンの高速ネットワークが有効化された VM 同士で RTT を測ると、平均で 0.0623 ms (62.3 マイクロ秒) 程度であることが今回の実験では確認できましたが、その高速な通信の裏側にある仕組みについても、Microsoft が公開している論文を斜め読みして軽く解説します。 やってみたこと テスト環境 A
2022年7月追記: この記事は古くなっています。現在の最新仕様では、拡張CONNECTメソッドを使うことになってます asnokaze.hatenablog.com 確立したHTTP/3コネクションをVPNのように使う、MASQUEという仕組みがIETFで議論されています。 以前書いた記事では、UDPパケットをProxyさせるCONNECT-UDPという提案仕様を紹介しました。 asnokaze.hatenablog.com その後、同様に確立されたHTTP/3コネクション上で、IPパケットをトンネリング可能にする「The CONNECT-IP HTTP Method」という仕様が提案されています。 CONNECT-UDPと同様に経路上の第三者にはただのHTTP/3通信を行っているようにしか見えないため、検閲やブロッキングに対して耐性があると思われます。 それでは簡単に見ていきましょう。
メイン コンテンツにスキップキーボード ショートカットユーザー補助に関するフィードバックドライブ名前オーナー最終更新ファイルサイズ その他の並べ替えオプションフォルダKLab Expert Camp 3オーナーは非公開です2022/03/10—ダウンロードKLab Expert Camp 5オーナーは非公開です2023/08/31—ダウンロードファイルKLab Expert Camp 6 - Day1オーナーは非公開です2023/11/04350 KBダウンロード詳細(Alt+→)KLab Expert Camp 6 - Day2オーナーは非公開です2023/10/01243 KBダウンロード詳細(Alt+→)KLab Expert Camp 6 - Day3オーナーは非公開です2023/08/29681 KBダウンロード詳細(Alt+→)KLab Expert Camp 6 - Day4
ISPがCGNなどで利用するためのISP Shared Address(100.64.0.0/10)がIANAで予約され、ISP Shared AddressのRFC6598が本日発行されました。 RFC6598: IANA-Reserved IPv4 Prefix for Shared Address Space 感覚としては10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16に続いて第4のプライベートIPv4アドレスが誕生したような感覚ではありますが、100.64.0.0/10はサービスプロバイダネットワーク内でのみ利用される点で異なります。 IPv4アドレス在庫枯渇に伴い、サービスプロバイダ内のネットワークでグローバルIPv4アドレスを使わないことで、IPv4アドレスを節約することが求められるようになりました。 しかし、既存のプライベートIPv4アドレスは各
IIJ 常務取締役 CTO。インターネットに魅かれて、1996年9月にIIJ入社。IIJが主導したアジア域内ネットワークA-BoneやIIJのバックボーンネットワークの設計、構築に従事した後、IIJのネットワークサービスを統括。2015年よりCTOとしてネットワーク、クラウド、セキュリティなど技術全般を統括。2017年4月にテレコムサービス協会MVNO委員会の委員長に就任、2021年 6月より同協会の副会長に就任。 今号の2章「フォーカス・リサーチ(1)」では、RPKI(Resource Public-Key Infrastructure)を解説しています。 インターネットが世界的に社会のインフラとして機能している今日でも、インターネットのルーティングシステムは経路ハイジャックやオペレータの設定ミスに対して盤石とは言えません。RPKIは、それをより強固にするために、インターネット上で交換さ
開発・運用の現場から、IIJのエンジニアが技術的な情報や取り組みについて執筆する公式ブログを運営しています。 3月8日、IIJのネットワークエンジニアである松崎 吉伸がAPNIC EC(Executive Council:理事)に再選されました。 出典:https://2021.apricot.net/report/ せっかくなので松崎本人に、APNIC ECとはどんな仕事をしている人なのか、IIJ Engineers Blog編集担当が改めてインタビューしてみました。 APNIC ECとは APNICは、世界に5つある地域レジストリの1つで、アジア・太平洋地域の IPアドレス割り当てと管理業務を行ないます。また、インターネットの運用技術に関する情報共有の場を設けたり、技術者の教育を目的としたワークショップなどを主催したりと「インターネットを、もっといいものにする」ための活動を実施していま
This post is also available in: English (英語) 概要 近年、攻撃者がリモートデスクトッププロトコル(RDP)を悪用してセキュリティの甘いサーバーやエンタープライズネットワークにアクセスするケースが増えています。また2017年以降RDPはランサムウェアを使用するマルウェア攻撃の重要な攻撃ベクトルにもなっています。セキュリティ専門家もRDPの脆弱性を検出して攻撃を防ぐためのシグネチャを作成しており、このプロトコルには多くの注目が向けられています。 RDPはMicrosoftによるプロプラエタリなプロトコルで、ネットワークトラフィックを暗号化するための動作モードをいくつかサポートしています。残念ながら、暗号化されてRDPコンテンツが非表示になるとRDP用シグネチャの作成はむずかしくなりますが、復号用の秘密鍵ファイルを用意したテスト環境があればWiresh
この記事は、Merpay Tech Openness Month 2020 の17日目の記事です。こんにちは。メルペイのMachine Learningチームのhmjです。 検知精度とオペレーション負荷のトレードオフ解消 取引の連続性に着目した検知 と不正決済の検知への機械学習の適用の内容にて投稿してきました.今回は「集団的な不正の検知」がテーマとなります. 昨今,Web不正検知やセキュリティに関わるでもECサイトでの集団による不正の手口は多様化や複雑化してきていることが報告されています[1]. メルペイでも,今後起こり得る集団的な不正決済への対策を講じる必要があると考えています. 集団的な不正は検知できたとしてもその全体像がみえにくいこともあり,ソリューションとしては「検知できること」と「すばやく全体像を把握できる」を満たすものが求められています. 両者を満たす解決方法として,グラフ理論
情報科学若手の会とは、情報科学に携わる学生、若手研究者、エンジニアのディスカッションと交流の会です。NTT東日本特殊局員の登氏が政府に配布停止要請されたVPNソフトの話など、シン・テレワークシステムの開発のもととなった数々の経験を開発秘話として講演しました。最後はなぜ登氏がけしからんことを放置してはいけないと思ったかについて。 IPAで他組織の機材を置いて匿ってあげる登大遊氏(以下、登):そのころ、ちょうどいろいろやっていたのですが、2016年ぐらいに、経済産業省がまた大学のほうに来まして、「遊んでないで国のためにサイバーセキュリティやれ!」と言ってきたんですね。 産業サイバーセキュリティセンターをIPAの中で作るので、それの環境構築、運営、人材育成の一部をやれと言われて、それで作ったのがこういうものです。これまで、大学の中でどんどん作ってきたものを5年に1回1個ずつ、どんどん大きくして、
This post is also available in: English (英語) 概要 本シリーズは、疑わしいネットワークアクティビティの調査やネットワークトラフィックのパケットキャプチャ(pcap)の確認を業務で行っておられるセキュリティ専門家を読者として想定しています。このため本稿での手順説明は読者の皆さんがWiresharkの使いかたをご存知であることを前提としています。また、本稿にて利用するWiresharkのバージョンは主に3.xとなります。 Emotetは情報窃取型のマルウェア (インフォスティーラ) で、バンキングマルウェアとして2014年に最初に報告されました。それ以来、ドロッパなどの機能を追加して進化をかさね、Gootkit、IcedID、Qakbot、Trickbotなど、ほかのマルウェアファミリを配布するようになってきています。 今回のパケット解析講座では、E
情報科学若手の会とは、情報科学に携わる学生、若手研究者、エンジニアのディスカッションと交流の会です。NTT東日本特殊局員の登氏が政府に配布停止要請されたVPNソフトの話など、シン・テレワークシステムの開発のもととなった数々の経験を開発秘話として講演しました。まずは登氏が作ったSoftEther VPNについて。全4回。 ネットワークをもっとやりたいという方々を増やしたい登大遊氏(以下、登):本日は長い歴史があり、名誉ある「若手の会」で講演の機会をいただき、ありがとうございます。先ほどコメント欄も拝見しましたが、自宅の1Uサーバーを持っている方がどうとか。 本日の主題は、どうすればそういうみなさんのような方々が、日本の中でもっとたくさん増えるのかなということが1つ。2つ目は、自宅ラックのようなことを大規模にやろうとすると、どうしても家の中だけでは壁がありまして、そこをどう乗り越えるかというと
OSI参照モデルは、エンジニア間で通信ネットワークの話をする際に便利なのでなんとなく使われていますが現代では有名無実化している側面もあります
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