夏休みを控えた高校3年生は、そろそろ大学受験の志望校を絞ろうかと思いを巡らせ始める時期でしょう。今は2年生の段階で、文系か理系かを決めることが多いようです。 とりわけ人文・社会科学系は、学生数でも私立大学の占める割合が圧倒的に高くなっています。「学者の国会」とも言われる日本学術会議は、人文・社会科学の観点から先頃行った提言の中で、私大に対する教育支援の必要性を訴えています。私立文系の何が課題になっているのでしょうか。 教員一人当たりの学生数は多く 人文・社会系学部といえば2015(平成27)年6月、文部科学省が国立大学に対して「組織の廃止や社会的要請の高い分野」に転換させるよう通知したとの報道が大学関係者に衝撃を与え、学術会議も2度にわたって見解を公表するなど通知を批判した……ということがありました。実際のところ、通知は教員養成学部の「ゼロ免課程」(教員免許取得を目的としない課程)廃止に伴
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