『ダンピング抵抗の値ってどのように決めるの?』では、ダンピング抵抗の値の決め方について述べました。それではダンピング抵抗はどこに入れればいいのでしょうか?もちろん、ドライバの出力の直近です。回路図に位置を指定しないと、ドライバとレシーバとの中間に置かれたり、極端な場合にはレシーバの手前に配置されたりしたケースを見たことがあります。 最近は BGA (Ball Grid Array) を使用することが多いので、チップの出力からダンピング抵抗まで、ある程度の配線長が存在することになります。図1 (a) のように、BGA のすぐ外にダンピング抵抗を配置したつもりでも、チップの出力からパッケージの外部ボールを経由して、チップ抵抗 R2 に到達するまでの配線長は数センチにもなることがあります。同図 (b) はその等価回路です。本来は、ドライバの出力抵抗 R1 とダンピング抵抗の直列抵抗 R1 + R