タグ

2008年2月25日のブックマーク (5件)

  • 古川日出男的地図作成術――来るべき古川論のために - 感情レヴュー

    ある意味承前*1 古川日出男の作品には、頻繁に地図が参照され、地名が記述される。しかし古川的地図は、その土地固有の風土をもたない。物語の背景として記述される地図・地名には、作中人物がかつて生活してきた記憶や痕跡をとどめないし、今後も生きるべき参照枠として固有の付加価値を持たない。それが古川的地図。 ここでおさらいをしておくと、そのような土地固有の風土を最終的に無効なものとして処分したのは、文学史上、後藤明生の「団地」と中上健次の「路地」だとされる。そしてそれ以降、そのような更地化した地図の上に、架空の物語を注入し、記号論的な都市空間やテーマパークを演出する試みがいくつかなされてきたのだった(村上春樹の「ジェイズバー」「神戸」から島田雅彦の「郊外」「ロココ町」など)。 しかし古川的地図に記述される地名はそのどれでもなく、無機質なものだ。作中人物が動く線と線を結ぶ交点として、あるいはエピソード

    古川日出男的地図作成術――来るべき古川論のために - 感情レヴュー
    sakstyle
    sakstyle 2008/02/25
    古川の記号化した地名は何をも表わさず、作中人物を繋ぎ、前後のエピソードを繋ぐ機能を果たすのみ/虚構を前提した想像力の無節操さを制限する役割/コメ欄も
  • ■[レヴュー]「りとぅん」注解 - 感情レヴュー

    承前*1 前回、「りすん」と比べて前作の『アサッテの人』をじゃっかん否定的に説明したが、もちろんそんなことはない。議論の必要上、そのような説明をしたにすぎない。前作と作の対比で、前作が否定されるべきではないのだ。 僕が言いたかったのは、作「りすん」と比べて前作に反アサッテ的側面が見える角度があるということである。逆に言えば、見方・比較の仕方によっては、作の方が反アサッテ的に見える場合もあるだろう。このことは、作「りすん」で、前作との関係を徹底して自註・自解してみせる諏訪哲史氏には自明である。 重要なのは、アサッテを到来させるべく、前作が文字の記述から音声的側面を炙り出そうとしたとすれば、作は音声のやり取りから文字的側面を炙り出そうとしている、ということであり、この二作を鏡のように突き合せてみると、音と文字の間でくるくる回るように、叙述にいかなる根拠も置かない諏訪氏の実にメタフィク

    ■[レヴュー]「りとぅん」注解 - 感情レヴュー
    sakstyle
    sakstyle 2008/02/25
    アサッテ的効果をもくろむ効用の問題として、漢字と仮名、文字と音声、それらのアンサンブルによって構成された日本語の言語体系を最大限に利用しているのである/物語の悲喜劇と(...)形式の悲喜劇
  • ■[レヴュー]りとぅん- 感情レヴュー

    1980年代*1に骨髄癌で死んだ母と同じ病にかかり、その「死に至る病」の反復におびえる朝子。自分の母は、白血病という、世間的に「紋切型」の死を遂げたのだった。ひょっとするとこの私も、母の反復を運命的に生かされているのではないか。彼女はそのような不安のもと、(自身も出生後4年間いた)中国を出自とする母の履歴を調査し追わずにいられない。 諏訪哲史の最新作「りすん」(「群像」3月号)を、とりあえずそのような――「紋切型」の物語批判的な――物語として要約することは可能だが、より形式的にみると、前作『アサッテの人』をふんだんに引用してみせるこの作品は、前作のテーマを正しく引き継いだ、メタフィクション(の作為性)批判の書でもあることは注意していい*2。 むろん前作と同様、単に外部からメタフィクションを批判するのではなく、表現の作為なりメタフィクションは避けられないというスタンスからなされる、きわめて内

    ■[レヴュー]りとぅん- 感情レヴュー
    sakstyle
    sakstyle 2008/02/25
    はあざとい作為性に対する批評意識は明確であり、エンターテイメントとしても優れたものである/会話には、つねに得体の知れない何ものかがある。/朝子にきっとGodたるゴドーが現われる
  • スキー場ドットコム : 長野オリンピックモーグルコース飯綱高原スキー場「里谷多英コース」が閉鎖へ|長野県スキー場 - livedoor Blog(ブログ)

    sakstyle
    sakstyle 2008/02/25
    あら残念。いつか行ってみたかったな。コースごとに利用客数とかチェックしているのか→リフトを廃止するようだ
  •  旅行日記 - 冨樫とエミネムを応援する日記

    記念に少し。 プラハ。ビールが150円で500ml飲めてしかも美味い。 プラハ城周辺 天気むっちゃかわりやすかった。雪が細かい。 街並がきれい ウイーン。地震ない国は建築物がかっこいい 王宮広場でコソボ独立のお祭りをやっていた。テンション高い。その中の一枚。 ヨーロッパ三大美術館らしい美術史博物館。閉館間際に着き、交渉したモノの、エントランスしか入れず。クリムトの壁画だけ見れた。 ブダペスト。浦沢直樹の作品読み返さないと ドナウ川の夜景 国会議事堂。この後写真の友人(右)と、もう一人隊長とで、ハンガリー名物の温泉に行く。るるぶに「世界的に有名」と書かれていたキラーイ温泉。月水金が女 火木土が男という方式で、当日は運良く男の日。ラッキー みたいな。 そこで事件はおこった。 今回の旅行は、完全に人任せで、下調べなんてなんもしていなかった。それが原因。今思い返すと、行くときに道を間違えた僕は、も

     旅行日記 - 冨樫とエミネムを応援する日記
    sakstyle
    sakstyle 2008/02/25
    プラハ、ウィーン、ブダペスト。いいなー、羨ましい。ヨーロッパって行ったことがないので、行くとしたらまずはベタにロンドンとパリに行きたいんだけど、東欧も結構捨てがたい