硬軟あるけど、とりあえずメモっとく。 行為と合理性 (ジャン・ニコ講義セレクション 3) (ジャン・ニコ講義セレクション 3) (ジャン・ニコ講義セレクション 3) ジョン R.サール 塩野 直之 現在、存命中の大哲学者サールの訳書の新刊。基本的には意思決定とその理由に関する議論であり、サールの哲学的体系のほぼ全体を駆使しつつ、自由意志に関する哲学上、もっともハードな問題に立ち向かう。しかしながら、その議論はかなり複雑で難しい。読むのに苦労した。でもサールは実のところ凄く単純なことを言っているのかもしれない。人間は「約束」とか「主張」とかの言語行為をした時点で、すでに何らかの義務などを果たす状況に立たされていると、サールはかなりあっさりと「である」から「べし」を導いてならないというヒュームの原則を廃棄する。自由意志の条件として理由と行為の間に「飛躍」があるというのは、テッド・ホンデリックの