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2012年8月17日のブックマーク (12件)

  • 『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八) - Devil's Own

    "They Say Kirishima Quits His Club Activity"2012/JP 「あんなん高校生が楽器吹いてるだけっしょ」 高校文化部の連載を書いている私にバリバリ事件報道してる硬派なデスクがこういった。悔しかったね。そんな人たちを説得できる記事を書けなかったことも、すぐに言い返せなかったことも、悔しくて惨めで、今まで仕事で悩んだことなかったけど、その日だけはひとり非常階段で、泣いた。ちくしょうっておもった。オリンピックだってただ走る、ただ泳ぐ選手の姿が感動的なんじゃないのか。ただ奏でること、ただ描くこと、ただ撮ること、何のちがいもないじゃないか。 『桐島、部活やめるってよ』という映画が存在してくれて当によかった。この映画に私がどれほど救われたことか。この映画に救われる高校生が日にどれだけいるだろう。平凡な地方都市の進学校で、別にそれほど頭がいいわけでもない。ス

    『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八) - Devil's Own
    sakstyle
    sakstyle 2012/08/17
    「閃光のように通り過ぎる思春期の痛みと輝きをとらえた掛け値なしの傑作です。」
  • 伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』刊行までの経緯

    河出書房新社 文藝🌸夏季号発売🍀 @Kawade_bungei 伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』は8月23日配です。都内一部書店では当日夕方頃より店頭に並び始め、週末〜週明けには全国発売に。Amazon等では24日発売、小社サイトでは27日発売と告知されています[小社サイトでは配日より営業日(土日祝日等を除いた日)中1日後が発売日扱い]。 河出書房新社 文藝🌸夏季号発売🍀 @Kawade_bungei 【1/16】刊行前の現段階において、円城塔さんへの『屍者の帝国』に関する取材等はお断りしてきました。「作については作品がすべてです」というのが円城さんのお考えだからです。刊行後もインタビューは(数件の例外を除き)ほとんど行わない予定です。書関係のサイン会等はありません。

    伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』刊行までの経緯
  • 本が好き! Book ニュース

    Bookニュースをリニューアルしました! 新しいデザインでより読みやすくなったと自負しております。 http://www.honzuki.jp/news/ 今回のリニューアルに伴い、RSSのURLも変更になりました。 リーダーなどにご登録してくださっている場合は、 お手数ですが併せて設定の変更をお願いいたします。 http://www.honzuki.jp/news/?feed=rss 今後も、マニアックな情報を配信していきますので、 よろしくお引立てくださいますようお願いいたします。

  • 愛と同一性 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    理由と人格―非人格性の倫理へ 作者: デレクパーフィット,Derek Parfit,森村進出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1998/06メディア: 単行 クリック: 42回この商品を含むブログ (27件) を見るパーフィット『理由と人格』の第十三章「重要なこと」にある愛の話がなかなかおもしろいので紹介がてらまとめてみます。 議論は、バーナード・ウィリアムズがあげたひとつのケースからはじまります。 ウィリアムズのケースでは、メアリ・スミスという人物の特定の時刻における複製がたくさん作成されます。メアリ・スミスの「レプリカ」たちは、メアリ・スミスの記憶や身体の正確なコピーを持ち、複製機によってオリジナルの脳と身体は破壊されてしまいます。レプリカはどれもメアリ・スミスであり、メアリ・スミスという人-タイプのそれぞれに異なったトークン(またはインスタンス)です。また、レプリカたちは、はじめ

    愛と同一性 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ
    sakstyle
    sakstyle 2012/08/17
    パーフィット『理由と人格』に出てくる人格の同一性と愛する対象について。思考実験がすごいなー
  • 『Vocalo Critique』vol. 04感想 - Jablogy

    中村屋与太郎編 2012 『Vocalo Critique』vol. 04, Jul. 2012、白色手帖 かなりのハイペースで刊行されもう第4巻まで来ているVocalo Critique。 ひさびさに感想を書いてみようと思います。 もう4巻、パイロットを入れたら5冊目ということもあり、紙面の体裁はすごくこなれてきてたなーと思いました。フォントもレイアウトも見やすく、もう商業誌にもおさおさひけは取らないかも。 議論の方は、以下の感想を見てもらえばわかると思いますが、論点をしぼること・その論点を支える根拠を提示することについて良し悪しがわかれたかなと感じました。 では各論の感想を。No. 03の有馬さんのは小説なのでネタバレが嫌な方はとばしてください。 No.01 初音ミク=ミーム生命体論 / Kayashin ミクさんは生きていると高らかに宣言するエッセイ。 タイトルから想像されるミーム概

    『Vocalo Critique』vol. 04感想 - Jablogy
  •  細田守 “おおかみこどもの雨と雪” - three million cheers.

    “おおかみこどもの雨と雪” The Wolf Children Ame and Yuki 監督:細田守, 2012 これはとてもすばらしかった。 前評判その他を見てたときも、そんなに期待感は持っていなかったにもかかわらず。 加えて、最近の俺の実生活において人間関係がそこそこシビアなレベルで泥沼に嵌まり始めているという個人的状況下、このように一見人間礼賛・家族礼賛みたいに見える映画が自分のメンタリティへの影響で吉と出るか否か、ある意味賭けのような気分で鑑賞してみたのだが…… 結果、漠然としつつも非常に前向きな気持ちになることができた。なので、今現在何かしらやさぐれた心持ちになっている人が見に行っても、むしろ良い効果を受けられる映画なのではないかと思ったりはする(もちろん人によるだろうけども)。 ウェブ上でこの映画の感想が事前にいくつか目に入っていて、まあそれなりに突っ込みどころがあるらしくさ

     細田守 “おおかみこどもの雨と雪” - three million cheers.
  • 『桐島、部活やめるってよ』を見たゼ! - 空中キャンプ

    渋谷にて。初日。すばらしい! 原作は未読なので、映画単体での評価になりますが、きわめてクオリティの高い作品だと感じました。ストーリー全体の構成や編集もたしかであり、抑えた演出によって各登場人物のグラデーションが浮き上がる点もみごと。思春期の残酷さや刹那、純粋性や未熟さといったモチーフが、せりふではなく映像や演技によって伝えられる手法にも好感を持ちました。ラストシーンでは完全に心を持っていかれ、傑作を確信しました。バレー部のエース、桐島が退部したといううわさが学内に流れ、生徒たちの関係性が少しずつ変化していく、というあらすじ。 ──以下、ストーリーにあるていど言及していくため、情報を遮断した状態で見たい方は注意してください── 冒頭、学校内を歩く生徒の背中を追うカメラの動きが、ガス・ヴァン・サントの『エレファント』(’03)を連想させる。こうした撮影の手法にとどまらず、高校を舞台にし、複数の

    『桐島、部活やめるってよ』を見たゼ! - 空中キャンプ
    sakstyle
    sakstyle 2012/08/17
    カメラなどが『エレファント』的とな
  • サハリン体験記 (2) 廃船 - 東京永久観光

    今回のサハリン旅行、成田からの直行便で飛んだ。ふだん意識に登ることはまったくないし、どんなところか考えてもちょっと想像できない、そんな所に行きたい。…というのが一番の動機だった気がするので、実際着いてしまえば目標達成ともいえる。だからあとはなんでもよいのだが、ともあれ、州都ユジノサハリンスクを歩いたり、近くの町を訪ねたり、鉄道でノグリキという北の町まで往復したりした。 それで結局、偶然みかけた廃船の風景が無性に胸を打った。次にサハリン観光に行こうかという奇特な同志に対して、実に役に立たない情報で申し訳ないが、その写真。 [コルサコフ近くで] サハリンの南端にコルサコフという港町がある。稚内からのフェリーがここに着く。ユジノサハリンスクからは路線バスで1時間足らず。歩いてとても楽しい市街地だった。しかしそれ以上に、行き帰りのバスから眺められた寂しげな集落と海に、妙に心ひかれてしまった。しかも

    サハリン体験記 (2) 廃船 - 東京永久観光
  • 生きてます的な - Repeat The Ending

    温泉に行くも人大杉。屋外の日陰でひぐらしの鳴き声に囲まれながら読んだりしてだらだら過ごす。 空模様の縫い目をたどって石畳を駆け抜けると夏は通り雨と一緒に連れ立って行ってしまうのです。 Edouard Machery "Concepts are Not a Natural Kind." Philosophy of Science, 72, 444-467 [pdf] ジャンルは「心理学の哲学」*1。 すべてではないにせよ多くの心理学者は概念を自然種*2だと思っているようだけれど(Macheryはこの見解を「自然種想定」と呼ぶ)、推論とかアナロジーとかそういう高次認知過程を科学するのであれば、そういう「自然種想定」は誤った想定だよ、というのがMacheryの主張。 概念というと(分析)哲学者と心理学者、一般の方で使われ方が違うと思うけど、この論文では心理学とか認知科学の学術語としての「概念」

    生きてます的な - Repeat The Ending
    sakstyle
    sakstyle 2012/08/17
    "Concepts are Not a Natural Kind." まとめ。心理学の哲学。心理学者による概念の自然種想定は誤り
  • 画像表象のサーベイ論文の補足 - 9bit

    画像表象のサーベイ論文(Kulvicki 2006b)のまとめについてよーわからんという反応がいくつかあったので、Kulvickiの構造説の内容を多少補足しつつ、ついでに思うところをいくつか書いておきます。 これまでのあらすじ: 骨だけ内容と肉づき内容の区別について この概念自体はHaugelandが提示したものだが、ここではKulvickiによる理解に限定する。 まず、骨だけ内容と肉づき内容の区別は、画像以外の表象、たとえば言語的記述にも見られるものだとされる。以下の記述を例にとろう: Johnny went to bed with a frown and without his supper. ジョニーはふくれっつらで夕べずに寝てしまった。 この文はかなりリッチな肉づき内容を持っており、それを完全に特定するには、ジョニーがふくれっつらであることと夕をとらなかったこととのつながり

    画像表象のサーベイ論文の補足 - 9bit
    sakstyle
    sakstyle 2012/08/17
    「骨格内容と骨づき内容の区別について」「透明性について」
  • 画像表象のサーベイ論文 (3) - 9bit

    ひきつづき、画像表象のサーベイ論文(Kulvicki 2006b)の紹介です。 今回は、基的にKulvicki自身の構造説(Kulvicki 2003; 2006a)の内容。このサーベイ論文では書いてないが、Kulvickiが提示する画像表象の個別に必要かつあわせて十分な条件は、以下の4つ: (1) 相対的充満(relative repleteness) (2) 統語論的敏感(syntactic sensitivity) (3) 意味論的豊富(semantic richness) (4) 透明性(transparency) (1)(2)(3)はグッドマンの相対的充満、統語論的稠密、意味論的稠密をそれぞれ修正したものなので、グッドマンとKulvickiの決定的なちがいは、(4)の透明性ということになる。 以下、論文の内容。〔〕内と注と小見出しは補足。 Kulvickiの構造説 透明性 グッ

    画像表象のサーベイ論文 (3) - 9bit
    sakstyle
    sakstyle 2012/08/17
    Kulvicki自身の構造論。透明性とかmimeticとか
  • 画像表象のサーベイ論文 (2) - 9bit

    画像表象のサーベイ論文(Kulvicki 2006b)の紹介のつづきです。 〔〕内と注は補足。 Haugelandの内容説 内容説(content accounts)は、画像が持つ内容の諸特徴を取りあげ、その諸特徴が画像の知覚に対してどのような帰結をもたらすかを問題にする。 内容説は人気がない。画像の内容をそれ単独で論じているのは、以下のHaugelandのみ。 J. Haugeland, "Representational Genera." (1991) 画像表象の説明というよりも、より広いクラスである「図像的」(iconic)表象の説明を試みる。図像的表象は、言語的ないし「論理的」表象と対置される。 Haugelandは、(1) 表象の骨だけ内容(bare bones contents)と肉づき内容(fleshed out contents)を区別したうえで、(2) 図像的表象の骨だけ

    画像表象のサーベイ論文 (2) - 9bit
    sakstyle
    sakstyle 2012/08/17
    内容論と構造論。構造論はグッドマン。