これまでの研究から、太陽系が形成される過程では彗星や小惑星が放出されたことが分かっている。 太陽系外の恒星系でも同じ現象が起きていたと推定され、今回の恒星間小惑星はそうした恒星系の形成について解明する手がかりにもなり得る。 太陽系内にはそうした太陽系外からの「使者」が、年間1~10個ほど存在している可能性が大きい。しかし超高速で移動することから、これまでは観測できていなかった。 オウムアムアはこと座のベガの方向から長い歳月をかけて太陽系に到達し、何億年もの間、天の川銀河を突き抜けて進んでいたと思われる。 もしこうした星間小惑星が地球に衝突したとすれば、その威力は太陽系内の小惑星が衝突したときをはるかにしのぐ可能性がある。 NASAなどは地上と宇宙の望遠鏡を使ってオウムアムアの追跡を続けている。現在は地球から約2億キロの距離(火星と木星の距離に相当)にあり、火星の軌道を通過して来年5月には木