中国の作家たちは、地球について、そして人類全体について、言葉を発している――編者ケン・リュウによる『折りたたみ北京 中国SFアンソロジー』序文「中国の夢」公開! 『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』 ケン・リュウ編/中原尚哉・ほか訳/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ いま最注目の中国SF、その最先端を奔る作家たちの作品をあつめたアンソロジー『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』が刊行されました。編集は『紙の動物園』のケン・リュウ。本書の刊行を記念して、リュウによる序文を公開いたします。 序文「中国の夢〈チャイナ・ドリームズ〉」 ケン・リュウ 古沢嘉通訳 本アンソロジーは、わたしが何年かにわたって翻訳してきた中国のスペキュレイティヴ・フィクション短篇から選び、一巻にまとめたものです。アメリカ合衆国で賞を取った作品もあれば、さまざまないわゆる年刊傑作選に選ばれたものもあり、また、評論