Steenhagen, Maarten (2020). Sense and Reference of Pictures. British Journal of Aesthetics:1-5. つい先日BJAがオープンアクセスで公開した「描写の哲学」論文。 著者はスウェーデン、ウプサラ大学所属の哲学研究者みたいです。メガネがおしゃれ。短い論考ですが、大筋としては描写に関してフレーゲの「意味(reference)」「意義(sense)」を援用するJohn Hymanを攻撃する模様。 毎度ながらフレーゲの区別は定訳だと意味不明なので、以下では単に「reference」「sense」と表記します。 レジュメ Hymanの見解 筆者の見解 ✂ コメント レジュメ Hymanの見解 Hyman (2012)は、「〜〜を描写する(depict)」の用法には関係的なものと関係的でないものがあると論じた。「