ネズミほどの大きさのコンゴノフォンは、三畳紀に現在のマダガスカルに生息していた爬虫類だった。彼らは俊敏に動き、おそらくは体毛に覆われていた。こうした特徴は恐竜たちにも引き継がれ、ジュラ紀の彼らの繁栄にあずかったと考えられる。(ILLUSTRATION BY ALEX BOERSMA) およそ1億5000万年の長きにわたり地球を支配した恐竜たちがどのように死んでいったかについては、多くの人が知っているだろう。6600万年前に大半の恐竜を絶滅させた小惑星の衝突は、今も人々の興味をひきつけてやまない。 その一方で、なぜ恐竜が台頭したのかはあまり語られない。6600万年と比べれば相当古く、小惑星の衝突のようなドラマティックな出来事を描けていないせいもあるが、どうやらそれは大量絶滅という、地球の生命の歴史における最悪の危機のおかげであるらしい。しかも、一度ではなかった。 現在、新たな化石の発見と進歩
![なぜ恐竜は頂点に君臨できたのか? 「試練」は2度あった](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b0e411f2883fcf39c2eeef88fbaac3c63125d459/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnatgeo.nikkeibp.co.jp%2Fatcl%2Fnews%2F20%2F091600540%2Fph_thumb.jpg)