ドイツの洞窟で、模様らしきものが刻まれた不思議な動物の骨が発見された。年代測定の結果、この骨はネアンデルタール人の「アート作品」かもしれないとする論文が、7月5日付で学術誌「Nature Ecology and Evolution」に発表された。ネアンデルタール人に芸術性があったのか、アートの起源を巡る長年にわたる議論が再燃している。(参考記事:「人類はいつアートを発明したか?」) アインホルン洞窟は、ドイツのフランクフルトとベルリンのちょうど中間地点に当たるなだらかな丘陵地帯にある。はるか昔に絶滅した動物の骨が多く見つかり、中世の治療師や錬金術師たちは、それらがどんな病も癒やす薬になると信じて、洞窟をよく訪れていた。(PHOTOGRAPH BYROBBIE SHONE)
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