スペインで発見された古代のカメの新種の化石を調べた研究で、このカメが、史上最大級のウミガメだった可能性が示唆されたことを報告する論文が、Scientific Reportsに掲載される。このウミガメの推定体長は最大3.74メートルで、これまでにヨーロッパで発見されたウミガメの中で最大のものとされる。 既知の最大級のウミガメは、白亜紀末期頃には北米大陸周辺の海域に生息していた。その一例が、古代に絶滅したアーケロン属で、体長4.6メートル、体重3.2トンにまで成長していた。これとは対照的に、既知のヨーロッパのウミガメは、絶滅種も現生種も甲羅長が1.5メートルを超えていたものはない。 この論文で、Àngel H. Luján、Albert Sellésたちは、スペイン北東部のCal Torrades化石域で新たに発見されたウミガメの標本の遺骨について記述している。このウミガメは、Leviatha