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  • ブリヂストン、月面タイヤへの過酷なる挑戦 - 「空気とゴムに甘えていた」

    1931年の創業以来、タイヤを進化させ、私たちの活動領域を広げてきたブリヂストンが、ついに地球を飛び出し、月面タイヤに挑戦中だ。5月30日、ブリヂストンは新たに開発した第2世代の月面探査車用タイヤの走行試験を鳥取砂丘「ルナテラス」にて報道陣へ初公開した。 ブリヂストンチームと鳥取県産業未来創造課の井田広之氏(右端) 月面探査車用のタイヤとは? 現在、JAXAやトヨタはオールジャパンで月面を走る有人与圧ローバー(愛称:ルナクルーザー)の研究開発を進めており、ブリヂストンは2019年からタイヤ開発担当として参画、ミッションを足元から支えている。そして今年4月、国際有人月探査計画アルテミスで、日が有人与圧ローバーを提供することが日米政府間で合意された。 有人月面ローバーと言えばアポロ計画での走行が人類初だった。だが日が開発する有人与圧ローバーは空気が満たされた巨大な車であったため、けた違いに

    ブリヂストン、月面タイヤへの過酷なる挑戦 - 「空気とゴムに甘えていた」
  • 九大、後の出来事が直前の出来事に錯覚を起こさせる脳の仕組みの一端を解明

    九州大学(九大)は6月4日、ヒトの脳において、過去の出来事から未来を予測するだけでなく、時間的に後の出来事が直前の出来事の知覚・解釈に影響を与える「ポストディクション」が、対象の位置の知覚において強固に機能することを確認したと発表した。 同成果は、九大大学院 芸術工学府のシェリル・デヘス大学院生、同・大学大学院 芸術工学研究院の伊藤裕之主幹教授、同・兼松圭助教らの共同研究チームによるもの。詳細は、知覚研究に関する全般を扱う学術誌「i-Perception」に掲載された。 「saltation(跳躍)錯視(VSI)」は、ヒトが見たと感じたもの(視覚情報)が、必ずしも現実を真に反映したものではないことを明確に示す現象として知られている。特に、網膜に何も映っていない部分の視野に視覚的な対象が出現して見える現象であることから、脳によって構成される視覚体験を研究するために最適な錯視の1つであると考え

    九大、後の出来事が直前の出来事に錯覚を起こさせる脳の仕組みの一端を解明
    sakstyle
    sakstyle 2024/06/06
    「皮膚ウサギ効果」の視覚版/「ポストディクション」/皮膚ウサギ効果は、例えばこの論文(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnns/14/4/14_4_313/_pdf)に載ってたりするのだけど、イラストが違いすぎてうけるw
  • 長周期彗星を迎え撃つ探査機「Comet Interceptor」とは? 日本が開発する子機に注目!

    レポート 長周期彗星を迎え撃つ探査機「Comet Interceptor」とは? 日が開発する子機に注目! 人類として初めて長周期彗星や恒星間天体を直接探査しよう、という非常に野心的なプロジェクトが「Comet Interceptor(コメット・インターセプター)」である。このプロジェクトは欧州宇宙機関(ESA)が主導しているものだが、日の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も子機の提供で協力。2029年の打ち上げに向け、日欧で現在開発が進められている。 「Comet Interceptor」のイメージCG。母船の上に子機が2台搭載される (C) ESA 日側が提供する子機の開発メーカーとして選ばれたのは、2018年創業の宇宙スタートアップ「アークエッジ・スペース」だ。超小型の子機とはいえ、JAXAの深宇宙探査機の開発メーカーとして、宇宙スタートアップが選定されたのはこれが初めて。同社で

    長周期彗星を迎え撃つ探査機「Comet Interceptor」とは? 日本が開発する子機に注目!
    sakstyle
    sakstyle 2024/06/05
    オールとの雲からくる長周期彗星探査、目標天体未定のまま打上げ、ラグランジュ点で待機し、ちょうどいい彗星が現れたら接近。母船をESA、子機1機をJAXAが開発。スタートアップ企業が受注。チャレンジングすぎる仕様だ
  • 衛星を運ぶ仕事を実感。指令室から射点まで - 種子島宇宙センターレポート

    6月末に打ち上げを迎える先進レーダ衛星「だいち4号(ALOS-4)」。衛星地球観測を推進する産学官の「衛星地球観測コンソーシアム(CONSEO)」は、鹿児島市・種子島での研修会を会員向けに開催した。 CONSEOによる研修会が鹿児島市・種子島にて行われた(撮影:秋山文野) 1日目は、衛星データの利用促進に向けた講演と会員の成果発表という座学の機会であったのに対し、2日目は衛星を軌道上へ送り届ける役割を担うロケットの仕事を実感する見学ツアーだ。今年度ついに運用段階に入ったH3ロケットと、宇宙デビューを控えたALOS-4の今に迫るツアーを、写真とともに紹介する。 ※一部の施設は撮影が制限されているため、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の公開素材を掲載しています。 H-II機体(撮影:秋山文野) CONSEO研修会1日目のレポートはこちら:「衛星データ利用のプロたちがALOS-4に熱視線 - C

    衛星を運ぶ仕事を実感。指令室から射点まで - 種子島宇宙センターレポート
  • 北大など、「カオス軌道」を用いた探査機の月までの高効率軌道設計に成功

    北海道大学(北大)と九州大学(九大)は5月30日、三体問題に由来する「カオス軌道」をいくつも渡り歩いていく手法を考案し、地球-月の「円制限三体問題」の最小モデルである「ヒル方程式系」において、地球周回軌道から月周回軌道へ宇宙機が向かう場合、従来の軌道を上回る、高効率で短時間、なおかつ頑健な軌道を設計することに成功したと共同で発表した。 同成果は、北大 電子科学研究所の佐藤讓准教授、九大大学院 工学研究院 航空宇宙工学部門の坂東麻衣教授、同・大学 工学府 航空宇宙工学専攻の平岩尚樹大学院生、ブラジル・リオデジャネイロ連邦大学 数学研究所のイザイア・ニゾリ博士らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、米国物理学会が刊行する物理とその関連分野を扱う学際的な学術誌「Physical Review Research」に掲載された。 今回設計された、地球から月までのカオス軌道を渡り歩いていく宇宙機の軌

    北大など、「カオス軌道」を用いた探査機の月までの高効率軌道設計に成功
    sakstyle
    sakstyle 2024/06/05
    地球、月、宇宙機の相互作用系は円制限三体問題で、その解である単純な周期軌道が利用されているが、それ以外にカオス軌道があり、そちらの方により燃料効率のよい軌道があったという研究だけど、何この軌道カオス!
  • 「原始ブラックホール」は生成されない? Kavli IPMUが矛盾点を発見

    東京大学(東大) 国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)は5月30日、「原始ブラックホール」(PBH)生成に関係した大きな振幅を持った小さなスケールのゆらぎ同士が、量子論的にぶつかり合う効果を場の量子論に基づいて詳細に計算した結果、小スケールに生成した大きなゆらぎが「宇宙マイクロ波背景放射」(CMB)で観測されるような大スケールのゆらぎにも影響を及ぼすことを明らかにしたと発表。 また、太陽の数十倍の質量を持つブラックホールの起源やダークマターの起源を、PBHによって説明できるほど大きなゆらぎを予言するモデルにおいては、CMBの観測結果と矛盾してしまうことから、大きな質量のPBH生成のためにはより複雑なモデルを考えるか、まったく別のメカニズムを考える必要があることが示されたと発表した。 同成果は、Kavli IPMU 機構長兼東大大学院 理学系研究科 附属ビッグバ

    「原始ブラックホール」は生成されない? Kavli IPMUが矛盾点を発見
    sakstyle
    sakstyle 2024/06/05
    原始ブラックホールを予言するモデルと観測結果が矛盾することが判明。原始ブラックホールを生成するためには「より複雑なモデルを考えるか、まったく別のメカニズムを考えていく必要がある」
  • 火星ヘリコプター「インジェニュイティ」の冒険は続く - その最後の任務と未来

    火星の空を舞い、地球以外の惑星で初めて飛んだ航空機となった小型ヘリコプター「インジェニュイティ(Ingenuity)」。2021年4月から今年1月まで、当初の計画を大きく超える、通算72回の飛行を行い、累計で17kmも移動するなど、歴史的な成果を残した。 この活躍により、火星探査においてヘリコプターが活用できることが実証された。そして、将来的により格的な火星ヘリコプターを送り込み、これまでにない探査活動を行うことができる可能性も出てきた。 史上初めて火星の空を飛んだヘリコプター「インジェニュイティ」 (C) NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS インジェニュイティ インジェニュイティ(Ingenuity)は、米国航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)が開発した小型の無人ヘリコプターで、火星の空を飛ぶ技術の実証を目的としている。 これまで、地球以外の天体の空を動力

    火星ヘリコプター「インジェニュイティ」の冒険は続く - その最後の任務と未来
    sakstyle
    sakstyle 2024/05/31
    ローター破損してたのか/ヴァリノール・ヒルズ(『指輪物語』にちなんだ地名)にとどまり、今後も毎日起動し定点観測データを収集する。なお、地球との通信はできなくなるのでいつか誰かが来るのを待ち続ける!
  • 京大と住友林業が開発した世界初“木造”人工衛星は2024年9月打ち上げへ

    京都大学(京大)と住友林業は5月28日、両者が2020年4月より取り組んできた「宇宙木材プロジェクト(LignoStella Project)」で開発してきた、一辺が100mm角の木材製キューブサット「LignoSat」の1号機が完成し、米国航空宇宙局(NASA)/宇宙航空研究開発機構(JAXA)の安全審査を無事通過して宇宙での木材活用が世界で初めて公式に認められ、6月4日にJAXAへと引き渡すことを発表した。 完成した木造人工衛星のLignoSat1号機のフライトモデル(画像撮影は京大)(出所:共同プレスリリースPDF) スペースデブリの数は、毎年のように右肩上がりで急増している。このまま何の対処もしないでいると、デブリが人工衛星や国際宇宙ステーション(ISS)、または別のデブリなどと衝突し、そこで新たなデブリを発生させ、それを延々と繰り返す連鎖(ケスラーシンドローム)に突入しうる。そし

    京大と住友林業が開発した世界初“木造”人工衛星は2024年9月打ち上げへ
  • 東大など、40光年の距離にサイズや日射量などが金星に似た惑星を発見

    東京大学(東大)、アストロバイオロジーセンター(ABC)、国立天文台(NAOJ)の3者は5月23日、すばる望遠鏡の赤外線分光器「IRD」やNASAの系外惑星探査が目的の宇宙望遠鏡「TESS」などを連携させた観測により、地球から魚座の方向のわずか40光年の距離に、サイズが地球の約0.96倍、質量の上限値が地球の約3.9倍という、系外惑星「グリーゼ12b」を新たに発見したことを共同で発表した。 また同惑星は、表面温度約3000℃、半径が太陽の約1/4のM型星(赤色矮星)である主星「グリーゼ12」をわずか12.8日で公転しており、主星からの日射量が金星と同程度であり、大気が散逸せずに一定量残っている可能性があることなども併せて発表された。 同成果は、ABCの葛原昌幸特任助教、東大大学院 総合文化研究科 附属先進科学研究機構の福井暁彦特任助教、同・総合文化研究科 広域科学専攻の成田憲保教授(附属先

    東大など、40光年の距離にサイズや日射量などが金星に似た惑星を発見
    sakstyle
    sakstyle 2024/05/27
    グリーゼ12b、サイズが地球の約0.96倍、M型星の周囲を12.8日で公転、主星からの日射量が金星と同程度/TESSとMuSCATで検出/似ているトラピスト1cは主星の放射線が強く大気ないが、グリーゼ12は活動量が少なく大気ある可能性
  • 火星の有機分子は一酸化炭素から光化学的に生成された、東工大が解明

    東京工業大学(東工大)は5月13日、火星の堆積物中に含まれる有機物が、同惑星の大気中の一酸化炭素(CO)から生成されたものである証拠を提示したと発表した。 同成果は、東工大 理学院 地球惑星科学系の上野雄一郎教授、同・アレクシ・ジルベル准教授、同・藏暁鳳研究員、東京大学の黒川宏之准教授、同・青木翔平講師、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の臼井寛裕教授らの国際共同研究チームによるもの。発表の翌日には上野教授による今回の研究成果のオンライン記者説明会も実施された。なお詳細は、英科学誌「Nature」系の地球・惑星科学に関する全般を扱う学術誌「Nature Geoscience」に掲載された。 火星は現在、酸化鉄の赤い不毛な荒野が広がる惑星となっているが、30億年以上前の初期火星には液体の水(海または湖)が存在し、まったく異なる環境だったことが明らかにされている。さらに、NASAの火星探査車「キ

    火星の有機分子は一酸化炭素から光化学的に生成された、東工大が解明
    sakstyle
    sakstyle 2024/05/15
    火星堆積物の有機物の起源には諸説ある。炭素の安定同位体比異常より、紫外線によるCO2の光解離反応で生成されたCOからと判明。還元的な過去の火星ではCOがH2と反応して有機物になった(今は酸化してCO2になる)
  • 太陽系でリンが多い理由は新星爆発による可能性、国立天文台が発表

    国立天文台(NAOJ)は5月10日、地球型生命に必須な元素の1つであるリンが太陽系に多い理由として、太陽系が誕生する前の80億年前のころに多かったタイプの「新星爆発」から生み出された可能性があることを発表した。 同成果は、NAOJ JASMINEプロジェクトの辻拓司助教、西オーストラリア大学 国際電波天文学研究センターの戸次賢治教授らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、米天体物理学専門誌「The Astrophysical Journal Letters」に掲載された。 今回の研究の概念図(C)NAOJ(出所:国立天文台Webサイト) ビッグバンで宇宙が誕生した後、恒星が姿を現すまでは宇宙に存在する元素は、大半が水素で、その次に多かったヘリウム、そしてわずかなリチウムだけだった。その後、1~2億年が経過して宇宙で第1世代の恒星であるファーストスターが誕生し、核融合が始まると、より重た

    太陽系でリンが多い理由は新星爆発による可能性、国立天文台が発表
    sakstyle
    sakstyle 2024/05/15
    太陽系内のリン総量を超新星爆発で説明するのは難しかった「重い白色矮星が起こす新星爆発は、軽い白色矮星での新星爆発や、重い星が起こす超新星爆発と比べて、桁違いに大量のリンを生み出すことを発見」
  • 静岡大、ヒトの脳が行っている「ベイズ推定」のより有効な活用方法を発表

    静岡大学は5月2日、タイミング課題中の「ベイズ推定」における「身体部位特異性」を解明し、2つの標的タイミングの分布に対してそれぞれ異なる身体部位を用いて応答することで、両分布を学び分けられるようになること、またその際に、手足のような離れた部位を用いる方がより早く学び分けられることを発見したと発表した。 同成果は、静岡大大学院 総合科学技術研究科 情報学専攻の松村圭貴大学院生、同・大学 学術院 情報学領域の宮崎真教授らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、学習と記憶に関する全般を扱う学術誌「npj Science of Learning」に掲載された。 ベイズ推定とは、観測された事実を用いてベイズ統計学に基づき、目的のパラメータを推定する手法のことをいう。近年、ヒトの脳はベイズ推定を用いて、課題標的の統計分布を学習し、最も成功確率の高くなる応答を計算していることがわかってきている。たとえば

    静岡大、ヒトの脳が行っている「ベイズ推定」のより有効な活用方法を発表
    sakstyle
    sakstyle 2024/05/09
    「(標的にさまざまな統計分布が存在するので)日常生活中でベイズ推定を効果的に利用するには、複数の分布を学び分ける必要がある」身体部位ごとに異なる事前分布を学ぶ
  • 巨大宇宙船「スターシップ」がさらに進化! イーロン・マスクが明かしたその姿

    米宇宙企業スペースXを率いるイーロン・マスク氏は2024年4月7日、開発中の宇宙船「スターシップ」について講演し、今後の飛行試験や、発展型の開発計画について明らかにした。 早ければ5月にも4度目の飛行試験を行うとしたほか、その次の試験では発射台への着陸も目指すという。さらに、打ち上げ能力を高めた新型のスターシップを開発するとも語られた。 4度目の飛行試験に向けて、4月5日に地上燃焼試験を行ったスターシップのスーパー・ヘヴィ・ブースター (C) SpaceX 早ければ5月にも4度目の飛行試験 スターシップ(Starship)は、スペースXが開発中の宇宙輸送システムで、全長121.3m、直径9m、打ち上げ時の質量5000tという、人類史上最大のロケット、宇宙船である。 スターシップの機体は、第1段の「スーパー・ヘヴィ(Super Heavy)」ブースターと、第2段の「スターシップ」宇宙船の、大

    巨大宇宙船「スターシップ」がさらに進化! イーロン・マスクが明かしたその姿
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    sakstyle 2024/04/23
    メカジラ、スターシップ2、3
  • H3ロケット3号機は「もう試験機ではない」 - 打ち上げに向けた計画が明らかに

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工は2024年3月21日、三菱重工の飛島工場で、H3ロケットのコア機体を報道関係者に公開した。 このうち第1段は、次に打ち上げる3号機で使用される機体となる。3号機は初めて“試験機”がつかない打ち上げとなる。その一方で、打ち上げ前には、発射台に新たに取り付けた「機体把持装置」の試験が行われる。 試験機1号機の打ち上げ失敗、試験機2号機でのリベンジを経て、ついに宇宙の海へと漕ぎ出したH3が、次に挑む3号機のミッションとはどのようなものだろうか。 公開されたH3ロケットのコア機体 試験機2号機の打ち上げ成功 H3ロケットは、三菱重工とJAXAが共同開発している、次世代の大型ロケットである。 現在の主力ロケットH-IIAの後継機として、日の基幹ロケット(安全保障を中心とする政府のミッションを達成するため、国内に保持し輸送システムの自立性を確保するうえで不

    H3ロケット3号機は「もう試験機ではない」 - 打ち上げに向けた計画が明らかに
    sakstyle
    sakstyle 2024/04/17
    「3号機の注目点のひとつが、「機体把持装置」の試験」/3号機はまだJAXAと三菱重工が共同で運用する体制だが、徐々に三菱重工へ移管していく。3号機がその出だし
  • エウロパ表面の氷は内部海で生命が存在できる厚みがある、国立天文台などが試算

    国立天文台は3月22日、国立天文台が運用する「計算サーバ」を用いて天体衝突シミュレーションを行い、木星の氷衛星エウロパ表面の「多重リング盆地」と呼ばれる地形の形成過程を調べ、エウロパの氷殻の厚さを算出した結果、硬い層ともろい層で構成される少なくとも約20kmの厚さの氷殻を考えると、多重リング盆地の地形をよく説明できることがわかったと発表した。 同成果は、米・パデュー大学の脇田茂研究員を中心とした国際共同研究チームによるもの。詳細は、米国科学振興協会が刊行する「Science」系のオープンアクセスジャーナル「Science Advances」に掲載された。 エウロパで起こった多重リング盆地を形成する天体衝突の想像図、(c) Brandon Johnson generated with the assistance of AI.(出所:国立天文台 CfCA Webサイト) 木星の4大(ガリレオ

    エウロパ表面の氷は内部海で生命が存在できる厚みがある、国立天文台などが試算
    sakstyle
    sakstyle 2024/03/26
    「天体衝突シミュレーションを行い、木星の氷衛星エウロパ表面の「多重リング盆地」と呼ばれる地形の形成過程を調」氷殻の厚さの下限値は20km。今後、「エウロパ・クリッパー」の観測データに期待、と。
  • スペースワンの「カイロス」ロケット見学ガイド - 電車で見に行けるロケット打ち上げ!

    ロケットの打ち上げというと、日では鹿児島県の種子島を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。そのほか、同じく鹿児島県の内之浦や、北海道の大樹町でも打ち上げが行われているが、いずれにしても州からは遠く、飛行機を使ったりするので、旅費が結構な額になる。行きたくてもなかなか行けない、という人が多いかもしれない。 しかし、州の真ん中あたりに、新たな発射場が誕生したのをご存じだろうか。それは、和歌山県串町の「スペースポート紀伊」である。民間の宇宙企業・スペースワンが開発した「カイロス」ロケットの専用発射場として建設されたもので、2024年3月13日にはここで、初号機の打ち上げが行われた。 既報の通り、初号機の打ち上げは残念ながら失敗に終わってしまったものの、同社は原因究明と対策が完了し次第、2号機の打ち上げを目指すとしている。筆者は今回、現地で初号機の打ち上げを取材してきたので、稿では、見

    スペースワンの「カイロス」ロケット見学ガイド - 電車で見に行けるロケット打ち上げ!
  • 東北大がマントル中部に地震波異方性を発見、地震と火山噴火の原因理解に貢献

    東北大学は3月13日、同・大学大学院 理学研究科地震・噴火予知研究観測センター(AOB)の趙大鵬教授が開発した最新の地震波トモグラフィー法を用いて、フィリピン海の海底下約1600kmまでの3次元地震波速度異方性構造を解明。これにより、マントルの中部と下部に現在のプレート沈み込みと無関係の異方性構造を発見し、約5000万年前の太平洋下部マントルフローの残り物であることが判明したと発表した。 同成果は、AOBの趙教授に加え、中国科学院海洋研究所のJiankeFan教授、同・CuilinLi准教授、同・DongdongDong教授、同・LijunLiu教授(AOB兼任)らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、英科学誌「Nature」系の地球科学に関する全般を扱う学術誌「NatureGeoscience」に掲載された。 フィリピン海プレートとその周辺地域の地形図。カラーの三角は、今回利用された地

    東北大がマントル中部に地震波異方性を発見、地震と火山噴火の原因理解に貢献
    sakstyle
    sakstyle 2024/03/15
    フィリピン海海底には現在沈みこんでいる太平洋プレートとは関係ない構造物が2つあり「約5000万年前の太平洋下部マントルフローの残り物」と「(白亜紀前期に)沈み込んでいた「イザナギプレート」の残骸」とみられる
  • JAXAの月探査機「SLIM」、“月の夜”を越えることに成功 - 観測再開へ

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2024年2月26日、月面に着陸した探査機「小型月着陸実証機(SLIM)」について、月の夜を越える「越夜」に成功したと発表した。 SLIMは、着陸地点が日没を迎え、太陽電池に太陽光が当たらなくなったため、1月31日から冬眠状態にあった。越夜を想定した設計にはなっていないものの、無事に眠りから覚め、運用再開を果たした。 運用チームは「さらなる観測の可能性にワクワクしています」と期待を語っている。 越夜後にSLIMの航法カメラが撮影した月の画像 (C) JAXA SLIMの越夜成功 小型月着陸実証機(SLIM)はJAXAが開発した月探査機で、誤差100mの高精度着陸技術と、軽量な月・惑星探査機システムの技術の実証を目的としている。 昨年9月に打ち上げられ、今年1月20日に月面着陸に挑んだ。SLIMは航法カメラによる画像航法を行って、高精度に自身の位置を推定しな

    JAXAの月探査機「SLIM」、“月の夜”を越えることに成功 - 観測再開へ
    sakstyle
    sakstyle 2024/03/04
    「(越夜に成功した理由は、今後分析)電子機器が想定よりも頑丈にできていた可能性、探査機全体の熱の収支(出入り)が好条件で保温できた可能性、あるいは想定外の着陸姿勢が(...)保温できた可能性もあろう」
  • 中国で絶滅したはずのオオサンショウウオが東京と広島にいた! 京大などが発見

    中国で絶滅したとされる世界最大の両生類「スライゴオオサンショウウオ」が日国内で東京の水族館と広島の動物園で飼育されていることを、京都大学の西川完途教授(動物系統分類学)らが発見した。日固有種で国の特別天然記念物でもある「オオサンショウウオ」と外来種の交雑状況を調査する過程で分かった。クローン技術と人工繁殖でスライゴオオサンショウウオを保全し、将来的には元の生息地に返すという計画もあるという。 サンシャイン水族館にいるスライゴオオサンショウウオ。一般向けの展示はしていない(サンシャイン水族館提供) 日固有種のオオサンショウウオは1952年に国の特別天然記念物に指定された。1960年代以降、中国からイボや目の形態に違いがある「チュウゴクオオサンショウウオ」など外来種が持ち込まれているが、一部が野外の河川に逃げ出して日のオオサンショウウオと交雑。中間の形骸をした交雑種が増えており、絶滅危

    中国で絶滅したはずのオオサンショウウオが東京と広島にいた! 京大などが発見
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    sakstyle 2024/02/29
    日本固有種のオオサンショウウオと外来種の交雑状況を調べるため、DNAデータが分かっている飼育個体等のDNA解析をしたところ、サンシャイン水族館と広島市安佐動物公園の飼育個体がスライゴオオサンショウウオと判明
  • 米民間企業が挑んだ月面着陸 - 着陸機「オデュッセウス」が紡いだ叙事詩

    米国が、月面に足跡を最後に刻んだのは、1972年のアポロ計画最後のミッション「アポロ17」だった。以来、米国は月面に人間はおろか、無人の探査機すら送り込むことはなかった。 それから約半世紀、米国はついに月面に帰還した。だが、その内容も陣容も意義も、かつてとは大きく異なっていた。成し遂げたのは「イントゥイティブ・マシーンズ」というベンチャー企業であり、アポロでは主役だった米国航空宇宙局(NASA)が今回は”顧客”となり、そして人類が月へ帰還するための前哨戦となるものだったのである。 イントゥイティブ・マシーンズが開発した月着陸機「オデュッセウス」 (C) Intuitive Machines イントゥイティブ・マシーンズの「オデュッセウス」 イントゥイティブ・マシーンズ(Intuitive Machines)は、米国テキサス州ヒューストンに拠点を構える宇宙企業で、NASAのエンジニアだったス

    米民間企業が挑んだ月面着陸 - 着陸機「オデュッセウス」が紡いだ叙事詩
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    sakstyle 2024/02/29
    メタンエンジンだったんだ。あと、ジェフ・クーンズの作品積んでたのも知らなかった。/着陸用に急遽使うようになったNASAのLiDARは本来実験機器でシステムとは独立していたが、2時間でソフトウェアを改良した、と