■久保田克博研究員 兵庫県は国内有数の恐竜化石産地です。2006年8月に丹波地域では初となる恐竜化石が発見され、盛んに研究が進められていることを以前の記事でご紹介しました。今回はもう一つの産地である淡路島・洲本市の恐竜化石についてご紹介します。 その発見は04年5月にさかのぼります。化石愛好家の岸本眞五さん(姫路市在住)はアンモナイト化石を求めて洲本市内に露出した和泉層群北阿万層という地層を調査していました。この地層は海に堆積した恐竜時代最末期(白亜紀末)のもので、その時代には皆さんがご存知のティラノサウルスやトリケラトプスなどが繁栄していました。 岸本さんはその地層から奇妙な化石を発見しました。初見では木材に二枚貝が潜り込んだ状態で化石化したものと考えたそうですが、よく観察するとそれがアゴの一部と分かったそうです。その後、当館の研究員により恐竜化石と確認されました。これが関西初となる恐竜
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