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ブックマーク / honcierge.jp (2)

  • ピンチョン翻訳者による手引き『実験する小説たち』とオススメ作品

    「実験的な小説」という表現がありきたりに思えるようになった今、『逆光』や『これは小説ではない』の翻訳者でもある英文学者の木原善彦氏が「小説の実験」の様々な実例を紹介する1冊です。 世界の実験小説を概観できる1冊書には、目次に挙げられているジョイス、ナボコフ、コルタサル、カルヴィーノ、円城塔といった日でよく知られている作家の作品や、ダナエレブスキー『紙葉の家』やフォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』、デヴィッド・ミッチェル『クラウド・アトラス』などといった最近の話題書のほか、それぞれの章の扉部分に文で触れられる作家と作品名がまとめられており、くわえて各章末には「こちらもオススメ!」として更に何冊もの作品が挙げられています。 著者 木原 善彦 出版日 2017-01-23 変わった小説が好きな人ならば、名前くらいは聞いたことのある「名作」ぞろいですが、どれも実験的な作風なので

    ピンチョン翻訳者による手引き『実験する小説たち』とオススメ作品
  • ポストトゥルース時代の科学的空想小説『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』

    書評家の永田希が比較的最近刊行されたの中から気になった書籍を紹介していくシリーズ。今回はルスタム・S・カーツ『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』をご紹介します。 作は、尖鋭的な書物を精力的に多数刊行している出版社「共和国」の新シリーズ「世界浪漫派叢書」第1弾となる作品です。タイトルからして研究書のフリをしていますが、意図的に改変されて事実と違ったことがたくさん書かれた奇妙な1冊。 著者 ルスタム・スヴャトスラーヴォヴィチ カーツ 出版日 2017-06-09 研究書風の書き方とは、こんな感じです。登場人物の紹介というより、歴史上の人物としての紹介の書き方ですね。 =======以下引用======= オポリヤニーノフ略歴 アリスタルフ・キリーロヴィチ・オポリヤニーノフは、1886年8月8日にサンクト・ペテルブルクの道路交通相次官、オポリヤニーノフ伯爵の家に生まれ、優れた家庭教育を受け、

    ポストトゥルース時代の科学的空想小説『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』
    sakstyle
    sakstyle 2017/06/16
    「本作に登場する作家集団「赤い月面人」では、その科学的な、ある種の空想によって月の政治経済的な利用を構想」「実在の国の文学史を描いているように見せて、現実のディストピア性を浮き彫りに」
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