「実験的な小説」という表現がありきたりに思えるようになった今、『逆光』や『これは小説ではない』の翻訳者でもある英文学者の木原善彦氏が「小説の実験」の様々な実例を紹介する1冊です。 世界の実験小説を概観できる1冊本書には、目次に挙げられているジョイス、ナボコフ、コルタサル、カルヴィーノ、円城塔といった日本でよく知られている作家の作品や、ダナエレブスキー『紙葉の家』やフォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』、デヴィッド・ミッチェル『クラウド・アトラス』などといった最近の話題書のほか、それぞれの章の扉部分に本文で触れられる作家と作品名がまとめられており、くわえて各章末には「こちらもオススメ!」として更に何冊もの作品が挙げられています。 著者 木原 善彦 出版日 2017-01-23 変わった小説が好きな人ならば、名前くらいは聞いたことのある「名作」ぞろいですが、どれも実験的な作風なので