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2018年6月3日のブックマーク (2件)

  • アメフト問題の中に無形のコモンズを巡る葛藤を見る - アンカテ

    日大の危険タックル問題は、ネット中立性の問題と似た構図の、コモンズを巡る立場の違いからくる対立が深層にあるような気がする。 内田監督と宮川選手の意識の乖離と呼ばれているものは、ルールというものを無形のコモンズととらえるか、当事者間のネゴシエーションととらえるかの違いだと思う。あるいは、コモンズと自分の利害をゼロサムゲームと見るか、自分が依拠しているコモンズを維持、発展させていくことにこそ自分の利益の基盤があると考えるかの違い。 そもそも、アメリカンフットボールのようなコンタクトスポーツで思いきりぶつかれるのは、相手に対して「ここまではやるかもしれないがこれ以上はやらないだろう」という信頼があるからだ。それは単なるルールの条文ではなくて、ダイナミックに変化する試合の中のさまざまなシチュエーションを通して、「こういう場面ではこれくらいはOKだけどこれはありえない」という暗黙の合意があるというこ

    アメフト問題の中に無形のコモンズを巡る葛藤を見る - アンカテ
  • 時代の風:泥船に乗っている我々 言いつくろいの末に=中島京子・作家 | 毎日新聞

    前々回の欄で、泥船に乗っているような気がすると書いたのだが、2カ月以上経(た)っても、まだそこから降りられない。 なにしろ船長が、泥船ではありませんと頑(かたく)なに言い張って、溶けながら沈んでいく船を止める気も、救命ボートを降ろして乗客を救う気もない。乗組員たちはそんな船長を必死でかばって、泥船に見えないように、穴に紙を貼ったり、乾いた土を被(かぶ)せたりしている。そんな感じ。 関係者がその場その場で言いつくろうので、さほど複雑ではなかった話がとんでもないことになってしまう。

    時代の風:泥船に乗っている我々 言いつくろいの末に=中島京子・作家 | 毎日新聞