◇酢、酒、砂糖ミックス 被災地でハエが大量発生している問題で、岩手県大船渡市にある避難所の県臨時職員、伊藤寛宣さん(34)が考案した「ハエ取りペットボトル」が高い効果を上げている。被災地では同様のペットボトルが多く見られるが、伊藤さんによると「ポイントは発酵系の臭い」という。 伊藤さんが考案したのは酢100ミリリットル、日本酒70ミリリットル、砂糖50グラムを混ぜた液を入れた2リットルのペットボトル容器。上部に穴を開けてハエの集まる壁際に置いたり、木の周りにつるすと、酢や酒の甘酸っぱい臭いにつられてハエが穴から入り、出られなくなる仕組みだ。 約20本を設置したところ、2日で1本につきペットボトルの半分以上がハエで埋まった。高い効果が口コミで伝わり、地域で広がりを見せている。日本酒がない場合は甘酒にみりんを入れたり、砂糖がない場合はオレンジジュースを入れたり、身近にあるもので代用できるという