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ブックマーク / minesweeper96.hatenablog.com (3)

  • 『ベルガマスク組曲』、あるいはドビュッシーと電子音楽について - From The Inside

    この記事は、クラシック曲 Advent Calendar 2015 - Adventar の24日目です。 ○ 幼少期にピアノを習っていて、それなりにいくつかの曲を修得したのですが、年を経ても脳裏に焼きついて離れないのは、クロード・ドビュッシーの楽曲群でした。特に思い入れの深い曲が『ベルガマスク組曲』です。 このプレリュードが大好きで大好きで、何度も練習した記憶が蘇ります。力強い低音で支えつつ、高音部が踊るように流れていくのを、どのように表現したらいいだろうかと幼い頭で考えたことを覚えています。当時は情感たっぷりにベタッとした感じで弾いていた気がしますが、たぶん軽やかに弾いた方がこの曲は良いんだと思います。 一般にベルガマスク組曲といえば「月の光」でしょう。こちらはちょっと叙情的すぎてベタすぎるなあーと当時は弾きながら思っていたのですが、まあ良い曲ですよね(ひどい)。 [asin:4111

    『ベルガマスク組曲』、あるいはドビュッシーと電子音楽について - From The Inside
  • バービー人形と罪の形――山本美希『ハウアーユー?』 - From The Inside

    ハウアーユー? (フィールコミックス) 作者:山美希祥伝社Amazon 『Sunny Sunny Ann!』で手塚治虫文化賞「新生賞」を受賞した山美希の受賞後第1作。336ページ描き下ろし。 中学生のナツミのお隣さんは、美しい異国人と優しい夫、かわいい一人娘の三人家族。ナツミからは絵に描いたような幸せな家庭に映る。だがある日、夫が失踪し、・リサは壊れ始める。夫から手紙が届くはずだと思いながらも怖くて郵便受けを開けられないリサの代わりに、ナツミは郵便受けを開ける役目を負う。 僕は良い映画を見るのが好きなのですが、良い映画だと思う条件のひとつに「世界の複雑さや豊かさを、はっきりと実感させてくれる」という点があります。『ハウアーユー?』は、上質な映画を2時間半かけてどっぷり観たような気分にさせてくれます。世界は複雑で、とても豊かです。 山美希『ハウアーユー?』を読んだ。激烈に素晴らしい

    バービー人形と罪の形――山本美希『ハウアーユー?』 - From The Inside
  • 2013年、漫画ベスト30 - From The Inside

    今年も素晴らしい漫画がたくさん出ましたね。10作品に収まらなくて、最終的に30作品を並べることにしました。楽しい。2013年1月1日から2013年12月28日までに出版された単行から選出しています。では30位から。 30位 ▽ 武富健治『惨殺半島赤目村』(1) 『鈴木先生』の武富健治さんによる新作は、趣味全開っぽい「閉鎖的な村でのサスペンスもの」。都会からやってきた医師・三沢が、かつての観光開発の失敗を聞かされたり(朽ち果てた観覧車!)、村社会の困難に直面したり(住人が集まる居酒屋で「どうも」で挨拶を済ませたら「礼儀を知らん男やのう……」とか詰め寄られちゃう)、謎の事件に巻き込まれたり(子どもが崖に突き落とされたり行方不明になったり)、村の暗部っぽい風習を見つけちゃったり(隔絶された集落と、村営の娼婦小屋)しつつ、自らのサイコメトリー能力で真実に辿り着こうとするが……という正直なところ設

    2013年、漫画ベスト30 - From The Inside
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